清水和夫が人生最後に乗るのはコレ!?アウディS8はコクピットが一等席!

■アウディS8の足は動物のように生きている!

●アルミボディA8のハイパワーバージョン「S8」は、アウディの中でも別格!

2020年末、富士スピードウェイに現れたのは、国際モータージャーナリスト・清水和夫さん操るアウディS8。

アウディS8
富士山をバックにアウディS8、堂々たる姿!

現行のA8が日本デビューしたのは2018年。その後、2020年8月に現れたA8のハイパフォーマンスバージョンがS8です。

「ASF(アウディ スペース フレーム)の初代A8は、1994年に出た頃からずっと気になっていたクルマ」と語る清水さん。クリッカーでアウディA8 55 TFSI クワトロ試乗動画を紹介したときも、清水さんはこのアルミフレームからなるA8の走りにマジ惚れしていました。

アウディS8
試乗インプレッションは、お馴染み清水和夫さん

「S8は、ポルシェ911でいうとターボと同じで別格! 縦置きエンジン用のプラットフォームMLB・Aシリーズの延長線上にあるのではなく、S8だけは別物!」(清水)。

 

●蝶のように舞う! S8はドライバーのためのハイパーラグジュアリーサルーン

「V8 4L ツインターボのアウディS8は2000万円を超える高級車。普通のA8でも十分いいクルマだけど、S8はパワートレーンが強化されているだけではなく、シャシーもかなりいい。エアサスはアダプティブにカメラで段差を見て、エアサスを協調制御したりします(プレディクティブ アクティブ サスペンション/カメラ・ミリ波レーダー・レーザースキャナーのデータを活用)」(清水)。

アウディS8のエンジン
アウディS8のエンジンはV8 4Lのツインターボ。「今後は絶滅危惧種になるね。S8最後のV8かな」(清水)

「このしなやかさ! 一般道を走るとS8なのでスポーツモデルだけど、パツンパツンじゃなくラグジュアリーカーとして、アウディが求める最高の高級感を持っています。

ステアリングは軽くて、切るとしっかりセンターフィールが出ていて、そしてスムーズ。この大きなクルマが蝶のように舞っているような感じです」(清水)。

アウディS8のコクピット
アウディS8は運転席が一等席!

また、このスポーティではあれしなやかさも併せ持つドライブフィールを、清水さんは「サスペンションが動物の足みたい!」と表現。

「生きている感じ。グレーチング(溝蓋)や段差のところもしなやかさとダンピングのバランスが良いから、1発目フッとサスがストロークするんだけど、そのあとはバネ上のボディがピシッとフラットライドを維持し、1発でキュンっと吸収している感じ。ン~気持ちイイぞ~!」(清水)。

●富士スピードウェイ・グランプリコースも満喫できるアウディS8は、クルマを知り尽くしたハイエンドなオーナーが最後に乗るクルマ

「S8に注ぎ込まれた技術は紛れもなく本物。V8 4Lツインターボ、これからは絶滅危惧種になりそうなので、最後のV8・S8って感じかな」(清水)。

FSWを走るアウディS8
富士スピードウェイのグランプリコースを上品かつアクティブに走ることができるアウディS8

ショーファーカーではない、ドライビングも満喫できるS8は「AMGみたいにバカっ速いという感じではなく、でも非常に大人チックな速さ。富士スピードウェイのパナソニック看板(メインストレート)で260km/hくらい出るから、それはそれで十分OKですね」と、清水さんはS8の走りに陶酔しているようです。

「おぉ~イイなぁ! シフトの変速ショックも無くて凄くスムーズ。本当にドア4枚か!?って感じだね」(清水)。

百戦錬磨の清水和夫さんがベタ惚れするアウディS8のすべてのインプレッションは、動画で!

(試乗インプレッション:清水 和夫/動画:StartYourEnginesX/アシスト:永光 やすの

アウディS8の主なスペック
アウディS8の主なスペック

◼️SPECIFICATIONS
車名:アウディ S8
全長×全幅×全高:5185×1945×1475mm
ホイールベース:3000mm
トレッド(前/後):1630/1615mm
車両重量:2290kg
エンジン:V型8気筒DOHCインタークーラーターボ
内径×行程:86.0×86.0mm
総排気量:3996cc
圧縮比:10.1
最高出力:420kW(571ps)/6000rpm
最大トルク:800Nm(81.6kgm)/2000〜4500rpm
燃費 WLTCモード:7.8km/L
駆動方式:全輪駆動(クワトロ)
トランスミッション:電子制御8速ATトランスミッション(ティプトロニック)
サスペンション形式(前/後共):ウイッシュボーン
ブレーキ(前/後共):ベンチレーテッドディスク
タイヤサイズ(前/後共):265/35R21
最小回転半径:5.3m
乗車定員:5名
車両本体価格(税込):20,100,000円

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【関連リンク】

StartYourEnginesX
https://www.youtube.com/user/StartYourEnginesX

アウディ Audi S8
https://www.audi.co.jp/jp/web/ja/models/a8/s8.html

この記事の著者

清水和夫 近影

清水和夫

1954年生まれ東京出身/武蔵工業大学電子通信工学科卒業。1972年のラリーデビュー以来、スーパー耐久やGT選手権など国内外の耐久レースに参加する一方、国際自動車ジャーナリストとして活動。
自動車の運動理論・安全技術・環境技術などを中心に多方面のメディアで執筆し、TV番組のコメンテーターやシンポジウムのモデレーターとして多数の出演経験を持つ。clicccarでは自身のYouTubeチャンネル『StartYourEnginesX』でも公開している試乗インプレッションや書下ろしブログなどを執筆。
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