GPS、24時間対応の「みちびき」「グロナス」のトリプル衛星受信を進化させたSSDポータブルカーナビゲーション「ゴリラ」の新製品が登場

■上位機種は、渋滞回避と地図更新で最新地図データを享受できる

パナソニック オートモーティブ社は、ポータブルナビの定番モデル「ゴリラ」の新製品「7V型」2モデルを2021年7月上旬から発売すると発表しました。

スマホ向けナビアプリが普及し、純正ナビや市販カーナビ、車載ディスプレイオーディオがスマホ連携を強化している中、ポータブルナビの人気モデルである「ゴリラ」は、カーナビの基本性能の高さと使いやすさ、豊富なデータ量などが高く評価され、4年連続で国内シェアトップを獲得しています(国内市販カーナビゲーション。2021年5月27日現在、同社調べ)。

パナソニック ゴリラ
「CN-G1500VD」の装着イメージ

新製品は、新GPSモジュールが搭載され、GPS、24時間対応の「みちびき(準天頂衛星システム)」、ロシアの「GLONASS(グロナス)」のトリプル衛星受信を進化させたことで、GPSの電波が遮断されやすい高層ビル街や山間部での測位性能が向上し、ナビのキモである自車位置測位精度が強化されています。

また、衛星信号が届きにくい高架下やトンネル内などでは、「Gジャイロ」で継続測位が可能。高精度測位システム「Gロケーション」が搭載され、高速道路と一般道の上下並走や一般道から高速道路への進入など、都市部の複雑な道路網でも正確に現在地を測位する高いナビゲーション精度を実現しているそう。

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上位機種の「CN-G1500VD」は、「VICS WIDE」、地図更新に対応する

さらに、プローブ情報の活用が進んでいる道路交通情報サービスの「VICS WIDE」に対応した「スイテルート案内」機能により、上位機種の「G1500V」は、渋滞回避のルートガイドも提供されます。

この「VICS WIDE」の渋滞情報は、「プローブ情報」と区別した分かりやすい表示や渋滞回避レベルを3段階に調整可能で、「ゴリラ」だけの機能として搭載されています。

なお、2020年4月から関東エリア1都6県内で、従来VICSが提供してきた「感知器から収集した道路交通情報」に加えて「道路を走るクルマからの情報(プローブ情報)」を活用。これにより、より多くの道路交通情報が「VICS WIDE」で提供されていて、「到着予想時刻のズレ改善」や「ルートの最適化」など渋滞を減らすための効果が各地で確認されているとのことです。

また、搭載されるデータは、16GBのメモリに豊富に収められていて、パナソニック独自の「全国どこでも市街地図」を収録。定評あるゼンリン製地図が採用されています(調査終了時期:2020年7月、収録エリア:1,741都市、無人島など一部離島を除く)。全国の市街地が100%カバーされ、全国どこでも建物の形状や道幅までわかる詳細な地図表示が可能になっています。さらに、最大3年間の「部分地図更新」と「全地図更新」の無料サービスにも対応しています(G1500Vのみ)。

地図更新は、2024年7月末までの最大3年間に、2か月に1度の「部分地図更新」により新規開通道路をカバーできます。「全地図更新」では「全国どこでも市街地図」やガイドブック情報を含めた全情報が期間中に1度無料で更新でき、3年後も最新版データで同ナビを利用できるのも魅力。地図データの更新は、ゼンリンのホームページからインターネット経由になります。

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「CN-G750」もトリプル衛星受信による高い自車位置精度などを享受できる

なお、従来から搭載されている安心、安全機能も引き続き搭載されます。一時停止などの標識の見落としや高速道路上の逆走を警告する「安全・安心運転サポート」機能が搭載され、交通事故や交通違反の未然防止もナビが促します。

高速道路ではサービスエリア/パーキングエリアから出発する際に音声と画面表示で逆走を注意喚起し、サービスエリア/パーキングエリアの入口部などで逆走すると検知し、音声と画面表示で警告。地図表示や案内なども見やすくなったのも朗報です。

高速道路のレーン数表示やカラーレーンに対応した案内図、方面看板のピクトグラム表示対応を全国に拡大するなど、リアルな案内表示が充実化されています。ルート案内で重要な分岐点の情報が直感的に認識できるようになったそう。

7V型の最新「ゴリラ」は、「CN-G1500VD」「CN-G750」の2タイプで、前者は「VICS WIDE」の情報をもとに「スイテルート案内」機能で渋滞回避、最大3年間無料の部分地図更新、全地図更新で最新地図データに更新可能になっています。

価格はオープンで、想定販売価格(税込)は「CN-G1500VD」が6万5000円前後、「CN-G750D」が5万5000円前後となっています。

塚田勝弘

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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