瀕死のバッテリーが復活! パルス充電から2週間おいて、エンジンが…かかった!

■安いパルス充電器で効果が得られた

「Repair」ボタンを押すと、パルス充電が開始します。
「パルス充電」をしてみました。結果は…

冬のバッテリーシリーズ第4弾です。

第1弾は「バッテリーの劣化で冬の朝のエンジン始動がヤバい! バッテリー性能を表すCCA値を測ってみた」、第2弾は「キャパシタタイプのジャンプスターターなら、事前の充電不要でバッテリー劣化による始動不良を助けてくれる」、第3弾は「寿命が来たバッテリーに延命装置を装着! 完全復活はならなかったが、手応えは……アリ!?」でした。

興味があるかたは、まずそれぞれをお読みいただけると幸いです。

簡単におさらいすると、バッテリーの劣化は「CCA」が測れるテスターを使うとわかりやすいよ(第1弾)。

バッテリーが弱ってエンジンがかけられないとき、キャパシタタイプのジャンプスターターが便利だよ(第2弾)。

バッテリー延命装置を使うとバッテリーが元気になるかも(第3弾)というものです。

なんとかエンジンがかかりました!
なんとかエンジンがかかりました!

とはいえ、バッテリー延命装置を装着して2週間では、劣化したバイクのバッテリーはエンジンを始動できるほどには復活しませんでした。

そこで今回は、パルス充電ができる充電器で充電してみたのです。そして2週間放置。2月の朝(気温約5度)、見事にバイクのエンジンをかけることに成功しました!

●正体不明の充電器をAmazonで購入

これも第3弾のおさらいになりますが、バッテリーは使っていくうちに性能が低下していきます。自動車やバイクに使われる鉛バッテリーの場合、性能低下の大きな原因のひとつがサルフェーションです。それは、鉛バッテリーが放電する際に電極に硫酸塩が付着する現象のことで、絶縁物質である硫酸塩がバッテリーの性能を低下させてしまうのだとか。

AoQuirというブランドのバッテリー充電器。2599円でした。
AoQuirというブランドのバッテリー充電器。2599円でした

しかし、充電の際に、電流をパルスで流すことでこのサルフェーションは除去できるということで、パルス充電機能を持ったバッテリー充電器が各社から発売されています。

そこで私もひとつ購入してみました。

車やバイクの所有台数が多い人は別として、一般的な台数の場合、あまり高い充電器を買っても費用がかかるばかりなので、私が選んだのは安いもの。おそらく中国製だと思われるAoQhirというブランドの充電器、Amazonでなんと2599円でした。

なんでこの充電器を選んだかというと、バッテリー復活/延命に関してネットでググってみたところ、クリッカーでもおなじみの自動車評論家・国沢光宏サンのYouTube動画がヒットしまして、そこで国沢サンが同じものを使っていたんです。「じゃあ大丈夫だろう」ということで、この充電器を購入してみました。

●5時間のパルス充電でサルフェーションを除去

この読み方すらわからないAoQuirの充電器、もちろん普通の充電もできます。説明書には日本語のページもあるので安心です。もっとも、かなり怪しい日本語で、正確な意味がわかりかねる箇所もあるのですが…。

充電クリップはなんか安っぽい作りですが、問題はありません。
充電クリップはなんか安っぽい作りですが、問題はありません

基本的に使い方は簡単。バッテリーに接続し、電源プラグをコンセントに差し込むだけです。温度を検知して、適した電圧で充電してくれるそうです。

通常の充電はオートで開始してくれるのですが、パルス充電をするなら中央の「Repair」ボタンを押します。説明書では「メンテナンス」ボタンと書いてありますが、本体の表示は「Repair」です。ちなみにパルス充電はバイクの場合は5時間、車の場合は8時間行うのが推奨のようです。

というわけで、もうエンジンを再始動する力がなくなったバッテリーを5時間パルス充電してみます。

「Repair」ボタンを押すと、パルス充電が開始します。
「Repair」ボタンを押すと、パルス充電が開始します。
5時間後見てみると「FUL」の表示が。充電も完了していたようです。
5時間後見てみると「FUL」の表示が。充電も完了していたようです。

現状のこのバッテリーのコンディションから、この直後にエンジンがかかるのはあたりまえ。問題は2週間放置後にかけられるかどうかです。

このあと2週間は乗る機会がないので、バッテリーをバイクに戻してほうっておきます。

●2週間経過後、CCA値はギリギリだったがエンジン始動に成功!

そして2週間後、いよいよエンジン再始動にチャレンジする日がやってきました。

指導前のCCA値は107でした。
指導前のCCA値は107でした。

まず始動前にCCA値を測ってみます。CCA「107」。判定は「LOW」。ん〜これは厳しいか? それでも試してみなくてはわかりません。チョークを引き(キャブ車なので)、キーを「ON」にし、セルを回します「キュキュキュ、ブォン」。

エンジン始動に成功しました!
エンジン始動に成功しました!

おー、かかりました。成功です。

ここまでの状況を説明します。

対策以前:エンジン始動不能→ジャンプスターターで始動し、140km走行→8日間放置→エンジン再始動不能。

バッテリー延命装置「エコピュアEX」装着→ジャンプスターターで始動し、39km走行→8日間放置→自力でエンジン始動し、58km走行→2週間放置→エンジン始動不能。

という流れでした。

今回はエコピュアEXも装着したままのため、本当にパルス充電器のみでバッテリーが復活できたのかどうかは不明ですが、2月下旬にして、今年初めて、2週間放置したバッテリーが自力でエンジン始動に成功しました。

自動車のバッテリーも8時間かけてパルス充電してみました。CCAが349から368まで改善しました。
自動車のバッテリーも8時間かけてパルス充電してみました。CCAが349から368まで改善しました。

ちなみに、車のバッテリーもパルス充電してみましたが、CCA値が少しだけ改善しました。もちろん、パルス充電でどんなバッテリーも復活できるというわけではありません。でも、今回の結果からパルス充電には一定の効果がありそうです。

実はネットで検索すると、パルス充電はもっと時間と回数をかけてやったほうが効果がはっきり出るという記述も見られたので、繰り返しやってみるとより効果的なのかもしれません。

それにしても、2000円台で買えるバッテリー充電器で、こういった効果が得られるというのは魅力的です。複数台所有していて、乗る間隔が開いてしまう車両をお持ちの方などは、こういったバッテリー充電器を使ってみてもいいのではないでしょうか。

(まめ蔵)

【関連記事】

「バッテリーの劣化で冬の朝のエンジン始動がヤバい! バッテリー性能を表すCCA値を測ってみた」
https://clicccar.com/2024/01/18/1341509/

「キャパシタタイプのジャンプスターターなら、事前の充電不要でバッテリー劣化による始動不良を助けてくれる」
https://clicccar.com/2024/01/21/1341911/

「寿命が来たバッテリーに延命装置を装着! 完全復活はならなかったが、手応えは……アリ!?」
https://clicccar.com/2024/02/12/1346427/

この記事の著者

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まめ蔵

東京都下の農村(現在は住宅地に変わった)で生まれ育ったフリーライター。昭和40年代中盤生まれで『機動戦士ガンダム』、『キャプテン翼』ブームのまっただ中にいた世代にあたる。趣味はランニング、水泳、サッカー観戦、バイク。
好きな酒はビール(夏場)、日本酒(秋~春)、ワイン(洋食時)など。苦手な食べ物はほとんどなく、ゲテモノ以外はなんでもいける。所有する乗り物は普通乗用車、大型自動二輪車、原付二種バイク、シティサイクル、一輪車。得意ジャンルは、D1(ドリフト)、チューニングパーツ、極端な機械、サッカー、海外の動画、北多摩の文化など。
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