「衝突軽減ブレーキ」と「ペダル踏み間違い抑制装置」の搭載車購入に最大10万円の「サポカー補助金」。対象は65歳以上

■補正案でサポート車に補助金。65歳以上対象に総額約1140億円

●中古車の後付けにも最大4万円の補助

12月13日、今年度の補正予算案が閣議決定された。この中に安全運転サポート車の購入補助金が盛り込まれた。衝突被害軽減ブレーキやペダル踏み間違い急発進等抑制装置が搭載された車両の購入を補助する。総額約1140億円。内訳は自家用1127億円と事業用12億5000万円。

新車だけでなく、中古車への後付けにも適用。2020年3月末日までに65歳以上になる高齢者が対象だ。

新車の場合は、センサーで前方の障害物を検知して減速する「衝突軽減ブレーキ」とアクセルとブレーキを踏み間違えた場合に車両の挙動を抑制する「ペダル踏み間違い抑制装置」の両方を搭載する車両、または衝突軽減ブレーキを搭載する車両のいずれか。

ペダル踏み間違い抑制装置
ヨタとデンソーが開発した後付けでペダル踏み間違い抑制装置。

補助額は、前者の場合10万円・7万円・4万円(登録車・軽自動車・中古車)、後者の場合6万円・3万円・2万円(登録車・軽自動車・中古車)。

後付けでペダル踏み間違い抑制装置を取り付ける場合は、障害物検知機能付は4万円。機能なしは2万円。

自家用車両は、車検証の使用者が65歳以上の場合。事業用車両は自家用車両と同等のほか、65歳の高齢者を雇用している場合に適応することを見込んでいる。65歳以上の運転者が複数いる場合の補助条件など詳細は未定。

補正予算案成立後に立ち上がる審査委員会(仮称)で決定して公表する。

13日の閣議決定は補助額を基にした予算案なので、実施期間など詳細は年度内の補正予算成立後に定められる。

一方、国土交通省は来週にも、装置認定の枠組みに先行して個別認定する後付け急発進等抑制装置を公表する。また、2020年度から施行する抑制装置の認定基準を年内中に公表できるように策定を急いでいる。

(中島みなみ)