スーパーGT勢がホッケンハイムの雪辱を晴らす!あの選手がポール・トゥ・ウィンでレース1を制す【SUPER GT・DTM交流戦】

●ホームでDTM勢を迎え撃つレクサス、ホンダ、ニッサン。見事初戦を制したのは……

いよいよ開幕したスーパーGTとDTMによる夢の交流戦「AUTOBACS 45th Anniversary presents SUPER GT×DTM Dream Race」。DTMのレースフォーマットで行われる今回の交流戦では、土曜と日曜それぞれで予選と決勝が行われます。

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ウェットでの予選を制したのは37号車ニック・キャシディ選手
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フロントローに並んだロイック・デュバル選手のAudi

23日9時25分からは、この日の午後行われるレース1に向け20分間の予選が行われました。朝から小雨が降ったり止んだりという天気で予選前にはウェット宣言が出され、全車レインタイヤで望んだ予選では、10月の雨のホッケンハイムで結果を出せなかった#37 KeePer TOM’S LC500のニック・キャシディ選手が名誉挽回と言わんばかりの走りでポールポジションを獲得!

2番手には過去スーパーGTでシリーズチャンピオンを獲得した経験を持つ#28 BMC Airfilter Audi RS 5 DTMのロイック・デュバル選手が入り、フロントローを日独メーカーで分け合います。

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オープニングセレモニーで盛り上がるBMWのチーム
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セレモニー中のアウディチーム

オープニングセレモニーが行われた後、スーパーGTマシン15台とDTMマシン7台の22台がグリッドに向けピットアウトしていきます。するとこのコースイン中に予選2番手のデュバル選手が300Rで痛恨のコースアウト。マシンを壊してしまいスタート前にリタイヤとなってしまいます。

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各車難しいコンディションでタイヤ選択を迫られる

グリッドでは未だ時折降る雨で、各チームギリギリのタイミングまでタイヤ選択に悩んだ様子。

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ドリームレースがいよいよスタート!

そして定刻の14時26分、スーパーカーによるパフォーマンスラップと1周のウォーミングアップラップから、2列隊列でのローリングスタートで、いよいよドリームレースの火蓋が切って落とされました!

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トップを快走するキャシディ選手

オープニングラップではポールポジションのキャシディ選手がポジションをキープ。予選4番手からスタートした#23 MOTUL AUTECH GT-Rのロニー・クインタレッリ選手が2番手に浮上します。

ところがクインタレッリ選手は2周目には後続の#1 RAYBRIG NSX-GT 山本尚貴選手、そしてその翌周には#17 KEIHIN NSX-GTの塚越広大選手にオーバーテイクを許してしまい、その後もペースを上げることができません。

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DTMとスーパーGTのアツい戦い
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NSX同士の2位争い

DTM勢では、予選5番手からスタートした#99 Akrapovic Audi RS 5 DTMのマイク・ロッケンフェラー選手がポジションを落としていく中、今シーズンDTMチャンピオンの#33 Audi Sport RS 5 DTMのレネ・ラスト選手が7周目までに6番手まで順位を上げ、DTM勢トップでスーパーGT勢と争っていきます。その7周目には2番手の山本選手と3番手の塚越選手のNSX勢が順位を入れ替えますが、その後は同じく9番手スタートからその周で4番手まで上がってきた#19 WedsSport ADVAN LC500の坪井翔選手まで、順位の変動なくレースは中盤に差し掛かります。

17周目に上位陣では坪井選手が最初にピットイン、翌周には2位の塚越選手と3位の山本選手がピットインし、ルーティンのタイヤ交換を行います。トップのキャシディ選手は20周目までピットインのタイミングを遅らせて実質トップのままコースに復帰。

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DTM勢最上位に入ったトレルイエ選手

上位陣は十分なマージンを保ちつつ55分+1周先のチェッカーに向けて周回を重ねますが、終盤#12 カルソニック IMPUL GT-Rの佐々木大樹選手がマシントラブルでマシンをコース脇に止めるとセーフティカー(SC)が導入され、各車の間隔が一気に無くなります。

残り2分を切ったところでSCランが解除され、残り3周の攻防となると、今シーズンスーパーGTチャンピオンの#6 WAKO’S 4CR LC500 山下健太選手と#21 Audi Sport Japan RS 5 DTMブノワ・トレルイエ選手がそれぞれポジションを1つ上げ、4位と6位でチェッカーを受けました。

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見事ポール・トゥ・ウィンを達成したキャシディ選手

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レース1を制したキャシディ選手と塚越、山本両選手

ホームの富士スピードウェイで行われた交流戦レース1では、ホッケンハイムでの雪辱を晴らすようにキャシディ選手がポール・トゥ・ウィン!また表彰台をレクサスとホンダで独占しました。DTM勢ではトレルイエ選手の6位、BMWでは14位に入った#00 BMW M4 DTMの小林可夢偉選手が最上位という結果になりました。

引き続き翌24日には、レース2の予選決勝が行われます。こちらはまたどのような結果になるのか、とても楽しみです。

(H@ty)