トヨタ車ではスープラの次に速い!? RAV4プラグインハイブリッドの凄さは加速性能【LAオートショー2019】

■モーターのパワーを活かすRAV4プラグインハイブリッド

アメリカ・ロサンゼルスで開催中のロサンゼルス・オートショーで世界初公開されたトヨタRAV4のPHV(プラグインハイブリッド)モデル。現地では「RAV4 プライム」と呼ばれます。

北米で発表された「RAV4プライム」

2020年夏から日本でも販売がはじまる予定のこのモデルのポイントは環境性能……ではなく動力性能。2.5Lエンジンに加え、大容量のバッテリーと通常のRAV4ハイブリッドよりも高出力化したモーターを組み合わせることで力強い加速を実現したとのこと。

「システム出力」と呼ぶ、モーターとエンジンを組み合わせた総合的なパワーはRAV4ハイブリッドよりなんと84psも増した306ps。84psも上がっているなんて凄すぎ。っていうか、あのスープラの高性能版が340psなのに、エコカーのプラグインハイブリッドが306psってとんでもないパワーですね。

RAV4のプラグインハイブリッドはフェンダーなどが専用デザイン。リヤはグロスブラックのバンパーで高級に仕立てた

加速性能は、停止状態から60マイル(96km/h)まで5.8秒。これはRAV4ハイブリッドよりも2秒も速く、北米トヨタによると「トヨタではスープラ(4.1秒)についで2番目に速い」とのこと。北米ではクラウンが販売されていないのでもしもクラウン(3.5Lエンジン+モーターでけっこう速いけれど公式な加速数値は未公表)も含めたらどうなるのかは興味深いところですが、いずれにせよかなりの速さです。

そんなRAV4プラグインハイブリッドモデルを見て感じたのは、今後のPHVモデルの方向性。たんにモーターで走る距離が長いというだけでは魅力的な存在になり得ず、いかに楽しい走りをもたらすかがポイントになるのかもしれません。

出力は302hp、0-100km加速は約5.8秒

ちなみに、RAV4プラグインハイブリッドのEV航続距離は約62km。駆動方式は後輪をモーターで駆動する「e-FOUR」ですね。

(工藤貴宏)

この記事の著者

工藤貴宏 近影

工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジンのマツダCX-5。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
続きを見る
閉じる