東京モーターショーが来場者1,300,900人を集めたのは高校生以下無料とキッザニアなど体験型イベントが要因!? ひとまず2019年の東京モーターショーは大成功【東京モーターショー2019】

■目標の100万人は大きく超え終了した東京モーターショー2019

日本自動車工業会は、「第 46 回東京モーターショー2019」の来場者が1,300,900人と発表しました。自工会の豊田章男会長は、箱根駅伝や甲子園、徳島の阿波踊りなど、有名なイベントが100万人規模を誇ることから、今回の東京モーターショーの来場者100万人突破を再三アナウンスしていましたので、一応の成功といえるでしょう。なお、2年前の第45回は771,200人。

東京モーターショー 2019
会場が2つに分かれたことで、移動手段の課題があったものの、天気にも恵まれ来場者数は130万人を超えた

この来場者数は、今回の会場である青海・西・南展示棟、MEGA WEB、および屋外の DRIVE PARK における総来場者数で、国内外の多くの来場者を集めたとしています。今回は、高校生以下無料にすることで、多くの子どもや若い来場者を集め、特に14 歳以下の来場者の割合は、前回比で約7割も増加したそう(速報値)。

東京モーターショー 2019
体験型イベントの成功も来場者数増加につながった

子ども連れを集めた要因として、「キッザニア」との初コラボの成功がありそうです。全11の職業体験プログラムに約10,000人の子どもが参加し、メディアの注目度も高まったとしています。

東京モーターショー 2019
キッザニアとのコラボも話題に

また、自工会では、天気に恵まれたのも来場者数増加につながったとしています。会期前半は金曜日に雨天になるなど、雨も数日ありましたが、後半は好天に恵まれ、よりオープンな会場である「OPEN ROAD」にも多く の来場者を集め、1人乗りモビリティなどの試乗や見学などにつながったそう。

さらに、試乗体験型プログラムは、乗用車・二輪車の最新モデルの試乗に加え、超小型モビリティ・パーソナルモビリティ・電動キックボード、先進安全技術や次世代自動車、さらには自動運転の体験試乗など、これまで以上に多彩な試乗ラインナップを用意。これらの試乗体験型プログラムの体験者数は、過去最高の約29,000 人にのぼり、未来のモビリティを多くの人が体験したことになります。

こうした成功の一方で、開催エリアが2カ所に分散したことから、来場者の移動に課題があったことは、巡回バスを待つ行列からも明らか。自工会では、今後は来場者に不便なく楽しんでもらえるように、様々な課題をあらためて整理し、次回ショーに向けた改善を進めていくとしています。

東京モーターショー 2019
東京モーターショーのレセプションで挨拶をする自工会の豊田章男会長

自工会の豊田会長は、「我々は、その想像を遥かに上回るようなモノを2年後のモーターショーで、また提案したいと思っています。皆さまの驚く笑顔を想像しながら、我々はもっと頑張って、ものづくりを進めてまいります。 もし今回、楽しかった、来てよかったと思っていただけたなら、2021年の東京モーターショーにも、ぜひご期待ください。 2年後、またのご来場をお待ちしております」とコメントを締めくくっています。

(文/写真 塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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