3Dプリンターでコンセプトカーをデザイン! アウトオブキッザニアの日産ブースでデザイナーに変身【東京モーターショー2019】

■自分がデザインしたクルマを3DスキャンでCG化

アウトオブキッザニア
いかにもデザイナーの仕事場らしく、モノトーンのおしゃれなオフィスです。

モーターショーなどで華々しく披露され、メディアの注目を浴びるコンセプトカーは、自動車メーカーが未来の技術やデザインの方向性を表現するために作るもの。コンセプトカーのデザインや機能の一部は、あとで発売される市販車にも引き継がれるので、コンセプトカーデザインの仕事は「ちょっと未来」のクルマをデザインする仕事ともいえますね。

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オフィスには、コンセプトカーのレンダリングや、ボディの色見本がずらりと並びます。

子どもたちは自由に未来のクルマを思い描き、カラフルな粘土を使ってそのデザインを形にしてゆきます。テーブルには粘土を成形するヘラのほかにも、色鉛筆やマーカーなど、いろいろな画材が用意されていました。

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コンセプトカーデザインの仕事には、斬新なアイディアと豊かなイメージが必要。

思い思いの形と色で自分だけの小さなコンセプトカーを作り上げたら、専用の3Dスキャナーを使って立体的にスキャンします。

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スキャンはボタンひとつで自動的に完了。

3Dスキャンが終わると、大型モニターに映し出された町の中央に、子どもたちが作ったコンセプトカーが登場! まるで本物のモーターショーみたいな素敵なステージです。ステージを降りたコンセプトカーは町の中をあちこち走りまわり、クルマがどんなふうに動き、どんなふうに見えるのかを確認することができます。

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町のステージに現れた作りたてのコンセプトカー。
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コンセプトカーが町を走る様子を観察できます。

子どもたちが作るコンセプトカーの中には「えっ、これがクルマなの?」と驚くような奇抜なデザインもありました。でも、そんな何物にもとらわれない子どもたちの自由な発想こそ、未来のカーデザインを作る力になるのでしょうね。

●日産ブースの目玉はコンセプトカー「ARIYA」

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サプライズモデルとして発表された日産アリアコンセプト。

西展示棟には、本物の日産のコンセプトカーが展示されていました。日産アリアコンセプトは、高出力モーターを前後に1基ずつ配置した4WDのEVカーです。なめらかな曲線のなかに大迫力のフロントマスクをどっしりと表現したところに、クロスオーバーモデルの新しいデザインを感じることができますね。

【開催概要】
期間:2019年10月24日(木)~11月4日(月・祝)
場所:「第46回 東京モーターショー2019」青海展示場
対象:小学1年生~6年生(要予約)
※ご予約・詳細は下記「東京モーターショー2019」の専用ページよりご確認ください。
https://www.tokyo-motorshow.com/event1/out_of_kidzania/

(写真:高橋克也 文:村上菜つみ)

この記事の著者

村上菜つみ 近影

村上菜つみ

福岡出身・東京在住のモデル&モータージャーナリスト。ツーリング雑誌での編集経験を経て独立し、二輪・四輪問わず幅広い分野で執筆中。「月刊モトチャンプ」連載中の「ぶらり二輪散歩」で使用したバイクのインプレッションを毎月6日(モトチャンプ発売日)に公開する他、乗り物関連の展示を紹介する「村上菜つみのミュージアム探訪」をシリーズ連載しています。
愛車はホンダ・モビリオスパイク&ホンダ・VTRです。
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