ジェイテクトは「ステア・バイ・ワイヤ」や「イン・ホイール・モーター」の協調技術や自動運転化を見越したハンドル格納機能などを展示【東京モーターショー2019】

●未来のクルマ社会での「自動運転による快適さ」と「運転する楽しさ」が体感できる

世界で初めて電動パワーステアリングの開発・量産に成功したジェイテクトからは、「CASE」「MaaS」をはじめとした未来のモビリティ社会へ向けた将来技術が提案されます。

ジェイテクト 東京モーターショー
ジェイテクトの「東京モーターショー2019」イメージ図

同社が将来技術として開発を推進している「Steer-by-Wire(ステア・バイ・ワイヤ)」「In-Wheel-Motor(イン・ホイール・モーター)」の協調技術や自動運転化を見越したハンドル格納機能「Retractable Column Module(リトラクタブル・コラム・モジュール)」が搭載されたドライビングシミュレーターが目玉。FCV(東京モーターショー2017出展)をドライビングシミュレーターの「FCV2」として進化させた展示になります。

ジェイテクト 東京モーターショー
「Future Concept Vehicle 2(FCV2)」は、ハンドル格納機能が搭載されたドライビングシミュレーター

「FCV2」は、豊田合成とジェイテクトとが互いの得意とする技術を活かした2030年のコックピットコンセプトとして検討されているもので、これを元に左右独立型のステア・バイ・ワイヤなどが搭載された、安全性と快適性を実現する未来のモビリティを提案されるもの。

自動運転と手動運転が選択できる未来のクルマ社会での「自動運転による快適さ」と「運転する楽しさ」が体感できます。

ジェイテクト
ジェイテクトのブースに展示されるRAV4のカットモデル

また、2019年4月に発売されて以来、人気SUVの仲間入りをした新型RAV4のカットモデルが出展されます。一般の肩があまり目にする機会のないカットモデルでは、新4WDシステム(ダイナミックトルクベクタリングAWDユニット)に採用されている電動アクチュエーター、電子制御4WDシステム(ITCC)、大型SUVに搭載するのに最適なラックパラレルタイプの電動パワーステアリング、ハブユニット、等速ジョイント、各種ベアリングなど、RAV4の高い走破性、操縦安定性と、燃費向上を両立する技術が披露されます。

さらに、「CASE」「MaaS」関連として、ステアリングシステムをはじめ、駆動部品や自動車用軸受など、軽量化や高効率化により燃費向上や快適な走りを支える技術、製品が展示されます。ジェイテクトのブースは、東京ビッグサイトの西ホール(W3403)です。

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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