「メルセデス・ベンツ」ブランド初の電気自動車「EQC」は、航続距離400km、価格は10,800,000円〜

●メルセデス・ベンツのピュアEV「EQC」が日本上陸。

2019年7月4日、日本において初となるメルセデス・ベンツの電気自動車(ピュアEV)「EQC」が発表されました。

「Mercedes-Benz Online Store(メルセデス・ベンツ オンラインストア)」において、7月18日午前11時から先着順で導入限定特別仕様車「EQC Edition 1886」のウェブ商談予約を開始。

ユーザーへの納車は、「EQC Edition 1886」が2019年10月以降、「EQC 400 4MATIC」は2020年春の予定としています。

「EQ」はメルセデス・ベンツのEVサブブランドで、EVならではの先進的なデザインが採用した初のモデル。そのエッセンスは、今後続々と登場するEVにも採用される予定だそう。

バッテリーEVなので動力源は電気のみで、最大出力408PS (300kW)、最大トルク765Nmを発生。WLTCモードでの航続距離は400km、 6.0kWまでの交流普通充電と、50kWまでの直流急速充電(CHAdeMO規格)に対応。EVである特徴に加えて、メルセデス・ベンツが長年磨き上げてきた、安全性、操縦安定性、快適性や利便性、品質などを高い次元で実現したとしています。

EQCには、前後アクスルに各1つずつモーターを搭載され、2つのモーターの総合最大出力は408PS(300kW)、最大トルクは765Nmに達します。

低中負荷領域では、効率を高めるため、フロントのモーターのみで走行。走行状況に応じてリヤモーターを稼働し、その前後のトルクを可変的に調整することで、駆動方式である4WDの優れたドライビング特性が得られるとしています。

前後両方のモーターをオルタネーターとして使用することで、回生ブレーキによる減速効果を最大限に高められるそうです。前後アクスル間のフロア部にリチウムイオンが配置され、容量は80kWh、航続距離は400km(欧州仕様車での試験結果)。

もちろん、安全面への配慮は入念に施されていて、法的要件よりさらに厳格な社内基準に沿っているそう。

例えば、フロントセクションの駆動コンポーネントは、EQC専用の新たなサブフレームによって取り囲まれていて、通常の内燃機関搭載車と同等レベルの衝突安全性能を実現したとしています。また、バッテリーは衝突安全構造を一体化した堅牢なフレームで囲まれていて、フレームとバッテリーの間に変形部材を配置することにより、外部からの激しい衝撃があっても、一定の衝撃を吸収することで、安全性を担保。

高電圧システムは事故の程度に応じて、適切に高電圧を遮断し、感電の恐れがないように設計されています。

多様なドライブモードを備えているのも特徴で、状況に応じた走りが可能になるそう。デフォルトになる「コンフォート」は、アクセルペダルの特性が快適な運転スタイルをサポートするもので、運転の仕方によってはダイナミックな特性に自動的にスイッチされます。

「エコ」モードは文字どおり、効率重視で電力消費率を抑制。「スポーツ」はハイレスポンスによりスポーティな走行性能が可能になります。「インディビジュアル」は、走行特性やサスペンション特性、ステアリング特性を個別に設定できるカスタマイズモード。

さらに、バッテリーへのエネルギー回収量もステアリングホイール裏のパドルにより4段階の調整が可能で、パドルは左側が回生レベルの上昇、右側が低減のスイッチになっています。「D+」はコースティング。 「D」が軽度の回生ブレーキ、「D-」が中度、「D–」が強度の回生ブレーキ。

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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