「メルセデス AMG GLC 43 4MATIC」が新発売。F1直系のエレクトリック・エグゾーストガス・ターボチャージャーを搭載

■最高出力421PS、最大トルク500Nmを生む直列4気筒エンジン「M139」や「BSG」を搭載

2023年3月に2代目にスイッチした「GLC」は、日本の狭い道路や駐車場事情でもストレスなく取り回しできるプレミアムミドルサイズのSUVです。

デビューから約1年後となる2024年2月15日、スポーツ仕様のBSG搭載モデル「メルセデス AMG GLC 43 4MATIC」(GLC 43)」が追加され、同日発売されました。

GLCに加わった「メルセデス AMG GLC 43 4MATIC」
GLCに加わった「メルセデス AMG GLC 43 4MATIC」

GLC 43 は、AMG仕様として、熟練のマイスターが手作業で丹念に組み上げる直列4気筒エンジン「M139」を搭載。最高出力421PS・最大トルク500Nmという強力なアウトプットを誇っています。

最大の注目点は、「メルセデス AMG ペトロナス F1 チーム」が長年採用し、実績を上げているシステムを直接のベースとする「エレクトリック・エグゾーストガス・ターボチャージャー」の搭載です。

モーターは厚さ約40mmで、排気側のタービンホイールと吸気側のコンプレッサーホイールの間のターボチャージャーの軸に直接一体化されています。

モーターが電子制御でターボの軸を直接駆動し、コンプレッサーホイールを加速させます。この加速は、コンプレッサーホイールが通常のターボと同じく、排気の流れによって駆動されるようになるまで行われます。

利点としては、アイドリングスピードから全エンジン回転域にわたって、レスポンスが大きく改善されることです。アクセル操作に対するエンジンのレスポンスがより自然なものになるそうで、ダイナミックな走りが楽しめるようになります。

ターボの電動化は低回転域のトルクを高める効果ももたらし、俊敏性や発進加速性能の向上にもつながります。アクセルから足を離したりブレーキを踏んだりした場合でも、電動ターボは常にブースト圧を維持することができるため、ハイレスポンスを途切れることなく得られます。

同ターボは車載の48V電気システムを電源とし、最大175,000rpm まで動作することで高い空気流量を確保。ターボとモーター、電子制御ユニットは、エンジンの冷却システムに接続され、常に最適な温度管理が行われます。

●最新の「BSG(ベルトドリブン・スターター・ジェネレーター)」を搭載

新型「メルセデス AMG GLC 43 4MATIC」のリヤビュー
新型「メルセデス AMG GLC 43 4MATIC」のリヤビュー

GLCに初めて採用された「BSG(ベルトドリブン・スターター・ジェネレーター)」は、第2世代にアップデートされ、48V電気システムの中ではマイルドハイブリッドとしても機能します。短時間、出力を10kW(14PS)高めるブースト機能のほか、セーリングモードや回生ブレーキにより効率を最大限に高めることができます。

同時に48Vテクノロジーは、ECOスタートストップ機能やセーリングモードの間の切り替えがほぼ感じられないほど滑らかに行われるそうで、快適性の向上にも寄与。

トランスミッションは、従来の「63 モデル」に搭載されていた「AMG スピードシフト MCT(9速AT)」が組み合わされています。トルクコンバーターの代わりに湿式多板クラッチが搭載され、ダイレクト感のある素早いシフトチェンジと高い伝達効率を実現。

さらに、パフォーマンス志向フルタイム四輪駆動システムの「AMG 4MATIC」の採用もトピックス。前後トルク配分は「31:69」で、AMG独自の後輪重視型となっています。後輪重視の配分により、横方向加速度を高めるなどダイナミックなハンドリングが得られるとともに、加速時のトラクションも改善するとしています。

そのほか、後輪操舵システム「リヤ・アクスルステアリング」「AMG 強化ブレーキシステム」「AMG パフォーマンスステアリングホイール」などがGLC 43の走りを支えます。

●迫力満点のエクステリアも見逃せない

GLCに加わった「メルセデス AMG GLC 43 4MATIC」のインパネ
GLCに加わった「メルセデス AMG GLC 43 4MATIC」のインパネ

エクステリアでは、専用のフロントマスクが目を惹きます。ハイグロスクロームの縦ルーバーを備えたAMG専用フロントグリルになり、メルセデスAMGのパフォーマンスモデルであることを強調し、アグレッシブな表情を生んでいます。

また、専用デザインのフロントエプロンには、左右に「コ」の字型を描く大型フリックが備わります。フリックをハイグロスブラックで引き締めることで、迫力ある顔つきを生んでいます。

サイドビューは、フロントフェンダーに「TURBO ELECTRIFIED」のエンブレムが配置され、電動化されたターボを搭載した先進のパワートレインを搭載していることを強調。

リヤまわりは、力強く張り出したフェンダーと水平基調のリヤバンパー、2ピース構造で内部に立体感があるスリムなリヤコンビランプにより、リヤエンドをよりワイドでシャープに見せています。リヤバンパーにもディフューザー風のエプロンが採用され、左右各2本のエグゾーストパイプがスポーティな後ろ姿を形成しています。

コクピット感覚のインテリアもスポーツ性が強調されていて、ダッシュボードと縦型11.9 インチのメディアディスプレイを、6度ドライバー側に傾けられたデザインを採用。運転席に備わる12.3インチの大型コックピットディスプレイは自立型で、ダッシュボード上部と大きなインテリアトリムの手前に浮かんでいるように見えます。

また、「コックピット ディスプレイ」と「メディアディスプレイ」は、5つのスタイル(ジェントル、スポーティ、クラシック、Supersport、Offroad)と3つのモード(ナビゲーション、アシスト、サービス)の中から状況や好みに応じて選択可能。

ミドルサイズSUVでハイスペック仕様を探しているのなら、メルセデス AMG GLC 43 4MATICも選択肢に入れたい、そんな魅力的な仕様になっています。

●価格:1170万円

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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