【新車】「MORGAN PLUS SIX」が新登場。新世代の接着アルミプラットフォームとBMW製3.0L直列6気筒ターボを搭載

●ターボエンジンを搭載した初のモーガン「MORGAN PLUS SIX」

英国のモーガンは、日本でエスシーアイにより正規輸入販売が行われています。モーガンカーズ・ジャパンとして全国8店舗の正規販売代理店を通じて、2018年4月5日から「3-WHEELER」「4/4」「PLUS 4」「ROADSTER」 の4モデルを国内導入済みで、部品販売、アフターセールス業務を開始。

そして、2019年6月28日から「MORGAN PLUS SIX(モーガン・プラス・シックス)」の販売が開始されます。デリバリー時期は2020年春頃が予定されています。

スリーサイズは、全長3,890×全幅1,756×全高1,220 mm(欧州値)。MORGAN PLUS SIX(モーガン・プラス・シックス)は、新設計となるCXジェネレーション接着アルミプラットフォームを初採用すると共に、ターボエンジンを搭載した初のモーガン車でもあります。

搭載されるエンジンはBMW製の「B58」型3.0L直列6気筒。トランスミッションはZF製の8AT。車両重量(乾燥重量)は1,075kgで、340ps/500Nmを発揮し、0-100km/h加速は4.2秒で到達。

CXジェネレーション接着アルミプラットフォームは、「Plus 8」や 「Aero 8」で使用された前世代のプラットフォームよりも高剛性かつ軽量化を実現したそう。

ねじれ剛性は前世代シャーシより100%もアップしながら、最新のCXジェネレーション接着アルミプラットフォームは重量増もなく、シャーシ重量はわずか98kg。CXジェネレーションストラクチャーは社内で開発されていて、接着とリベットストラクチャーによりアルミニウムから製作されています。ホイールベースは、20mmの延⻑に対し、足まわりのスペースは200mm拡張、収納スペースは31%向上。

先代 MORGANより流用されたパーツは全数の1%以下とのことで、完全新設計といえる「MORGAN PLUS SIX」は最もエキサイティングなモデルという位置づけ。新パワートレインによりCO2値は170g/kmに抑えられています。

外観は、ひと目でMORGANと分かるフォルムですが、デザインとエンジニアリングチームは現在生産されている MORGANのデザインを取り入れながらも、さらに次世代のスタイルにも対応。たとえば、ボンネットベントは冷却機能だけでなく「PLUS SIX」のパフォーマンスを象徴。新設計されたライトはフロントマスクをより印象的なものにしています。

一新された室内空間も見どころで、モーガンのクラフトマンシップによってナチュラルな素材が採用されていて、多くの選択肢の中から好みの仕様に仕立てることが可能になっています。新しい運転席まわりはスポーツドライビングにフォーカスして開発され、より広いレッグルームと収納スペースが確保されています。新デザインとなるシートは、軽量化と剛性がアップしたのと同時に、車両の挙動がより分かりやすくなったそう。

新しいインテリアには、ダッシュボード内にLCD スクリーンがドライバー目線の高さに設置されていて、各種情報を表示。ドアはサイドインパクトプロテクションがより強化され、ドアレザー内張り内にはスピーカーユニットがうまく埋め込まれています。

新センターコンソールは、エクステリアのウイングラインを模倣したかのようなデザインになっていて、ダッシュボードには1950年代の航空器機類から刺激を受けたという、新意匠の計器類が並んでいます。

サスペンションはフロントがマクファーソンストラット、リヤには4バーリンケージを採用。各ダンパー・コイル・ウィッシュボーンは、快適性・柔軟性・パフォーマンスをターゲットに据えて開発されています。

さらに、タイロッドエンドや強化されたブッシュ類、そしてフロントアンチロールバーの追加による安定性の向上などにより、パフォーマンスがより高められています。

また、モーガンの象徴といえる伝統の木製フレームは、単なる象徴としてではなく、より有意義なものとして洗練されています。モーガンの木材工房で働く熟練の職人による手作業と英国製のトネリコ木材により、「PLUS SIX」のフレームは「Plus 8」よりも厚くなったことで強度が増し、よりワイドボディ化されたことで、美しさも増しています。

価格は「Plus Six」が13,932,000円、「Plus Six Touring」が14,904,000円、「Plus Six First Edition Moonstone」が15,768,000円、「Plus Six First Edition Emerald」が15,768,000円です。

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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