メルセデス・ベンツ Aクラスに乗ってキャンプへ出かけよう!格安なプレミアムレンタカーのススメ

●小さくてもベンツ。高速性能と積載能力のバランスは流石の一言

「ベンツでキャンプに行く」というと、ちょっと気取ってる…と感じるのは筆者だけではないだろう。しかし実は「カンタン」に、しかも案外「格安」に実現できるのだ。

今回、長野方面で2泊3日のキャンプへ出かける計画があり、普段乗っているクルマだと荷室が手狭なため、ちょっと大きめのクルマが必要になった。そこで、ちょうど良いサイズのレンタカーを探していると、なんとメルセデス・ベンツ Aクラスのレンタカーを見つけた。

2泊3日で「税込29,900円」※。多少手狭ではあるが、ベンツがセレナクラスのミニバンを借りるよりも安く借りられるとなれば、試してみたくなるのはクルマ好きの「サガ」でしょう。※平日限定、地域限定などの格安条件でのレンタルです。

よく言われるとおり、本当に「ベンツは疲れにくい」のか。往復で600kmの長距離走行をして、「どう疲れにくいのか?」を確かめてみた。

今回お世話になったのはニッポンレンタカーのプレミアムカー・レンタル。選択したクルマは、2017年式のメルセデスベンツA180、前輪駆動でエンジンは1.6リットルターボ(ハイオク)、122ps/20.4kg・m、JC08モード燃費は17.8km/L。レーダーセーフティパッケージをオプション装備しており、120km/h以上でも設定ができるクルーズコントロールなど、高速クルーズにはうってつけの装備が装着されている(1.6リットルターボなのに、スピードメーター上は最高速260km/h。日本でその実力を発揮する機会はまずないだろうが、ドイツ本国では出しているのだろうか)。

ただし、1世代前のAクラスの最終型のため、流行りのステアリングのアシスト制御や、「ヘイ!メルセデス」のアシスタント等はなく、ウィンカー操作なしでタイヤが白線に乗るとステアリングがブルブルと震える警報装置が付いている程度であった。

テント、タープ、キャリアーや焚火グッズなど、おおよそ150kgにもなる荷物を、後席を倒して運転席後ろまでギュウギュウに詰み込むことになった。荷室のスペースは十分とは言えないが、これくらいがAクラスの積載量の限界だろう。リアタイヤとフェンダーの隙間がなくなり、沈み込んでいたのは気になったが、それもまた実用性のチェックと考えて、走り出した。

この記事の著者

Kenichi.Yoshikawa 近影

Kenichi.Yoshikawa

日産自動車にて11年間、操縦安定性-乗り心地の性能開発を担当。スカイラインやフーガ等のFR高級車の開発に従事。車の「本音と建前」を情報発信し、「自動車業界へ貢献していきたい」と考え、2016年に独立を決意。
現在は、車に関する「面白くて興味深い」記事作成や、「エンジニア視点での本音の車評価」の動画作成もこなしながら、モータージャーナリストへのキャリアを目指している。
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