1410台もの歴代フェアレディZが集合! Z生誕50周年を祝うミーティングは大盛況!!

S30からZ34まで、50年間・6代にわたるフェアレディZが勢ぞろい

●ADVANオールフェアレディZミーティング in 富士スピードウェイ2019(5月5日開催)

日本を代表するスポーツカー、フェアレディZは1969年に発売されました。その起源であるフェアレディ2000がアメリカ市場で好評だったことを受け、オープンカーではなくクローズドクーペとして生まれ変わったのが端緒。その歴史は2000年から2002年までの間に一度途切れましたが、今でも6代目のZ34型が継続販売されています。実に50年もの間、作り続けられているわけです。

初代S30型のオーナーズクラブである「S30Z CAR.jp」が主催して、Z生誕50周年を祝うミーティングが、5月5日に富士スピードウェイで開催されました。ミーティングはZ生誕40周年である2009年から続けられている、由緒あるイベント。毎回、フェアレディZの開発者やレーシングドライバーを招いた豪華なトークショーも行われ、Zファンにとっては年に一度のお祭りなのです。

今回は50周年ということもあって、全国から1410台もの歴代フェアレディZが集まりました。会場である富士スピードウェイには専用の入場口が設けられたのですが、ミーティング会場のCGパークまで行列ができるほどの大盛況。すべてのZが会場に並んだのはお昼前でした。

このイベントは事前登録なしで、フェアレディZオーナーなら誰でも参加できるのが人気の秘訣です。前身であるSP/SRフェアレディから最新のZ34型までが富士スピードウェイ最大の駐車場CGパークを埋め尽くした模様をお伝えしましょう!


9時の開会式が終わるとスペシャルゲストによるトークショーが始まりました。今回は元レーシングドライバーの桑島正美さん(右)、柳田春人さん(左から2番目)、現役ドライバーの柳田真孝さん(左)のほか、IKURAさんが登場。
(初出時、横山剣さんが来場されたとの記載がございましたが、IKURAさんの誤りでした。訂正してお詫びいたします)


続くトークショーでは日産自動車のGT-R/フェアレディZ統括責任者の田村宏志さん(中央)による裏話や今後の開発についてのお話が聞けました。


初代S30型のチーフデザイナーである松尾良彦さんもトークショーを行ないました。クルマ好きらしく会場を散策する姿が印象的で、ファンの声に応えて快くサインをしてくれました。


アメリカのIMSAを走った300ZXが特別展示され、なんと運転席に乗り込んで写真撮影できるサービスまでありました。ドアがないので窓からアクロバット的に乗り込みます。


フェアレディZの前身であるフェアレディ1600や2000も参加が許可されています。やはり多いのは最終モデルの2000、SR311型。中には希少な3人乗りのSP311もありました。


初代S30で国内トップグレードだったのがフェアレディZ432。スカイラインGT-Rと同じS20DOHCエンジン搭載車で、こちらはなんと軽量化されたレースベースのZ432-R!


初代S30の中では一番人気の240ZGばかりがズラリと並びました。純正のZGだけでなく、アフターパーツでカスタムしたクルマもある模様。


ホイールと車高以外はオリジナリティが高い240ZG。ロングノーズとランプカバー、それに前後のオーバーフェンダーが特徴。



240ZGに70年代の日産ワークス製だったLYヘッドを組み込み、なんとツインターボ化しちゃった驚きの1台。熱対策のため、ボンネットはダクトだらけになっています。


ZG風にカスタムれたイエローの240Zですが、ボンネットから何やら風変わりなエンジンが見える。近づけば、コルベット用V8エンジンが載せられていました。アメリカで人気のスワップなのです。


アメリカで販売されたものの国内には導入されなかったS30最終の280Z。大型バンパーやグリル内のウインカーなど、当時の仕様が色濃く残されています。


人だかりができていて何かと近寄ると、OS技研が70年代に作ったL型6気筒用DOHCヘッド、TC24の復刻版が始動していました! 迫力のエキゾーストノートに観衆も大興奮。



2代目のS130も数多く参加していましたが、その中で一番目立っていたのが、このスーパーZレプリカ。ドラマ『西部警察』の劇中車を再現してガルウイングドアやバルカン砲台を装備。


ボディがフルカスタムされてS130の面影はボンネットとルーフくらいになった1台。しかもエンジンはオーストラリア用に存在したRB30をターボチューンしてあります。

この記事の著者

増田満 近影

増田満

複数の自動車雑誌編集部を転々とした末、ノスタルジックヒーロー編集部で落ち着き旧車の世界にどっぷり浸かる。青春時代を過ごした1980年代への郷愁から80年代車専門誌も立ち上げ、ノスヒロは編集長まで務めたものの会社に馴染めず独立。
国産旧型車や古いバイクなどの情報を、雑誌やインターネットを通じて発信している。仕事だけでなく趣味でも古い車とバイクに触れる毎日で、車庫に籠り部品を磨いたり組み直していることに至福を感じている。
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