【CR-V・フォレスター・エクリプスクロス比較】ラゲッジも後席も広い大型2車、小型のエクリプスは後席アレンジで対応

続いて3人でラゲッジルームをチェックしていきます。まずはフォレスターから。

ウナ丼「けっこう広いですね。3台の中で一番広いくらいかも」
松本「同感です」
井元「しかもこれハイブリッドですからね。電池を積むクルマにしては広いと思います」
ウナ丼「バッテリーはどこにあるんですか」
井元「このラゲッジアンダー部分です。(と言いつつラゲッジフロアの板を開ける)なのでガソリンモデルに比べたらこのサブトランク部の容量が減っています」

松本「それでも十分な広さを持ってますよね」
ウナ丼「純粋に数値的な寸法もありそうですけれども、ラゲッジがスクエアに綺麗にデザイン・設計されている感じがします。視覚的にも広そうに見えますね」
井元「ええ。それに使い勝手を考えて色んな所に荷物固定用のフックが備わっていたりと、使い勝手も研究してますよ。たとえばラゲッジドア側から後席を簡単に倒せるよう、電磁式のシートバック倒し用スイッチが備わっていたりします(と言いつつスイッチを操作。パタンと素早く、簡単にシートバックが倒れる)」

松本&ウナ丼「これは簡単だ」
松本「スバルはワゴン作りの歴史が長いので、こういった細かな使い勝手にものすごくこだわってるんですよね。ほかにもバックドアを開けたところにはフックがあるんですが、たとえば雨の日にここにハンガーをかけてカッパに着替えるということもできたりしますよ」

ジャーナリストというよりもディーラーマンのように次から次へとフォレスターの売り文句が出てくる井元いもっち。スバルマニアの異名は伊達じゃない。

続いてエクリプス クロスです。

ウナ丼「やっぱり車体が他の2台に比べて小さいぶん、ラゲッジも小さいですか(エクリプス クロスは2車に比べて全長が約20cm短い)」
松本「確かに絶対的な数値では小さいのですが、このサイズのハッチバック車としては標準的で十分な広さを持っていると思いますよ」
ウナ丼「後席はどうやって畳むんですかね」
井元「シートの肩にあるレバーを引いて倒す感じですね」

ウナ丼「フォレスターみたいにラゲッジ壁にスイッチがあるわけではないんですね」
松本「このクルマのラゲッジの長さから考えたらこの方式は妥当だと思いますよ。フォレスターだったらシート背面までは遠すぎて手が届きにくいですけれども、このクルマならちょっと手を伸ばせば届きますから」

最後にCR-Vをチェックします。

ウナ丼「このモデルは電動テールゲートを備えてますが、手元にキーを持っていればジェスチャーでゲートを開けることができますよ」

と言ってバンパーの下に右足をかざす。すると自動で電動テールゲートが開いていく。

井元&松本「おー、すごい」

ちなみにフォレスターには電動ゲートはあるもののハンズフリーオープンは設定されていません。エクリプス クロスは電動ゲートの設定がないです。

松本「ラゲッジ、相当広いですね」

井元「7人乗りが設定されているくらいだから広いはずだよね。ここに3列目シートが入る仕様があるというわけだもんね」

続いてリヤシートを倒してみます。フォレスター同様にラゲッジフロアの脇に操作部がありますが、電磁スイッチではなく機械式のレバーとなります。パタンパタンと左右席を倒して広がったラゲッジを見てみます。

松本「シートバックが水平になって、全体のフラット感がすごいですね」
井元「確かに。フォレスターはじゃっかんシートバックが斜めになりますからね」
松本「これだけフラットなら長尺物であっても、奥までスッと入れることができそうですね」

というわけでチェックは以上で終了しました。

ボディサイズが似ているCR-Vとフォレスターは、前後シートやラゲッジにもほぼ同じぐらいの余裕がありました。また、これら2台よりも全長が短いけれど、リヤシートアレンジ機構を盛り込むことで室内を可変容量化しているのがエクリプス クロス。

直接比較するとキャラクターの違いが明確でした。

(写真・動画・文/ウナ丼)

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この記事の著者

ウナ丼 近影

ウナ丼

動画取材&編集、ライターをしています。車歴はシティ・ターボIIに始まり初代パンダ、ビートやキャトルに2CVなど。全部すげえ中古で大変な目に遭いました。現在はBMWの1シリーズ(F20)。
知人からは無難と言われますが当人は「乗って楽しいのに壊れないなんて!」と感嘆の日々。『STRUT/エンスーCARガイド』という名前の書籍出版社代表もしています。最近の刊行はサンバーやジムニー、S660関連など。
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