「GT-R NISMO。ワークスチューンでしか到達できない速さと歓びがここにある」という、日産のカタログの世界を体験しようにも、本領発揮はサーキットのような所でしかできませんし、たとえサーキット走行ができたとしても、私を含む一般ドライバーのスキルでは、このクルマの本領は到底引き出すことはできません。
それでも、今回の公道試乗を通して、その「歓び」の片鱗は垣間見ることができました。「冷や汗」をかいた後にドッと出る「アドレナリン」を、これまで乗ったクルマの中では一番強く感じることができました。
その反動で、試乗後は、緊張のためか、身体中に疲労がたまり、ぐったりとしてしまうくらいでしたが、もし、またお借りできるのであれば、「身体が疲れきるまで乗り倒してみたい」と思います。
ちなみに、今回の試乗コースは、一般道が8割、ワインディング走行2割、総移動距離170kmに対して給油量が26Lですから、今回の実燃費は6.5km/L(GT-R NISMOのカタログ燃費は記載なし)。同じ時期に同じルートを走行したフェアレディZは6.7km/Lですから、ほぼ同じような数字になりました。