次期型GT-Rに求められる戦略とは? どうやって戦っていくべきなのか【ニッサンGT-R NISMO試乗・後編】

「GT-R NISMO。ワークスチューンでしか到達できない速さと歓びがここにある」という、日産のカタログの世界を体験しようにも、本領発揮はサーキットのような所でしかできませんし、たとえサーキット走行ができたとしても、私を含む一般ドライバーのスキルでは、このクルマの本領は到底引き出すことはできません。

それでも、今回の公道試乗を通して、その「歓び」の片鱗は垣間見ることができました。「冷や汗」をかいた後にドッと出る「アドレナリン」を、これまで乗ったクルマの中では一番強く感じることができました。

その反動で、試乗後は、緊張のためか、身体中に疲労がたまり、ぐったりとしてしまうくらいでしたが、もし、またお借りできるのであれば、「身体が疲れきるまで乗り倒してみたい」と思います。

ちなみに、今回の試乗コースは、一般道が8割、ワインディング走行2割、総移動距離170kmに対して給油量が26Lですから、今回の実燃費は6.5km/L(GT-R NISMOのカタログ燃費は記載なし)。同じ時期に同じルートを走行したフェアレディZは6.7km/Lですから、ほぼ同じような数字になりました。

この記事の著者

Kenichi.Yoshikawa 近影

Kenichi.Yoshikawa

日産自動車にて11年間、操縦安定性-乗り心地の性能開発を担当。スカイラインやフーガ等のFR高級車の開発に従事。車の「本音と建前」を情報発信し、「自動車業界へ貢献していきたい」と考え、2016年に独立を決意。
現在は、車に関する「面白くて興味深い」記事作成や、「エンジニア視点での本音の車評価」の動画作成もこなしながら、モータージャーナリストへのキャリアを目指している。
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