【三菱・エクリプスクロス試乗】三菱の熟成力、エクリプスクロスはスタイリング以上の走りを実現

こうしてワインディングではコンパクトクーペのようなキビキビとした走りを味わえました。そのまま東名高速道路にノーズを向けます。料金所を過ぎてからの合流ではターボエンジンらしいトルクを感じましたが、一抹の不安は高速での直進安定性です。キビキビ走るクルマは高速巡行が苦手な印象もあるからです。

しかし、その予想はいい意味で裏切られました。

画面表示で135km/hまで設定できるACCをオンにして先行車を追従したクルージングモードに入ると、とたんにアウトランダーと同じホイールベース値という安定感を持っているという、もう一つの顔を走りで表現するのです。横風にも強く、高速での直進安定性もCセグメントのSUVとしては期待値以上です。巡行時の微入力に対して、スプリングが硬すぎるという印象もありましたが、気になるのはそれくらいでしょうか。

なおACCで走行した高速巡行での燃費はメーター表示で11.8km/L。カタログ燃費が14.0km/Lですから達成率は8割オーバーで、まずまずといえそうです。

●三菱・エクリプスクロス Gプラスパッケージ(4WD)主要スペック
車両型式:DBA-GK1W
全長:4405mm
全幅:1805mm
全高:1685mm
ホイールベース:2670mm
車両重量:1550kg
乗車定員:5名
エンジン型式:4B40
エンジン形式:直列4気筒ガソリン直噴インタークーラーターボ
総排気量:1498cc
最高出力:110kW(150PS)/5500rpm
最大トルク:240Nm(24.5kg-m)/2000-3500rpm
変速装置:CVT
燃料消費率:14.0km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:225/55R18
メーカー希望小売価格(税込):3,095,280円

(写真:雪岡直樹 文:山本晋也)

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
続きを見る
閉じる