【Red Bull Toro Rosso Honda DAY in TOKYOレポート】トロロッソのファクトリーで行われた日本の文化を知るための研修とは?

トークショーではプレシーズンテストの結果など様々な話を聞くことができたのですが、一番びっくりしたのはトロロッソのファクトリーで行われた研修の話でした。

「日本とヨーロッパでは文化が違うわけですから、考え方も違います。なのでファクトリーで働いているスタッフに日本人がどのような考え方をしているのかを学んでもらう必要があると思い、研修を実施しました。例を2つあげると、Eメールで何かを書く時に日本人が凄くがっかりするので『出来ない』と書かないように、そして日本人から『出来るかもしれません』とメールがきたら、だいたい『出来ない』ということを書いていると理解しなさいと教えました。コミュニケーションをスムーズにするためにいろんなことを学んだんですけれども、それも全てこれからの関係をよくしていくためにすごくポジティブなことでした。ファクトリーにいるスタッフは、日本人をより知ったと思います」

そして1年間スーパーフォーミュラで戦ったガスリー選手も、日本の文化について大分理解を深めたのだそうです。

「去年学んだのはお辞儀の仕方かな(笑)。もちろん、フランスと日本は文化の違いがあってそれを理解するのは大変でした。昨年は合計すると2カ月間くらい日本にいたんですけれども、そこで多くのことを学びました。一番違うのは地下鉄ですね。ヨーロッパの地下鉄は無法地帯だけれど、日本はちゃんと列になって待っていて、そうやってルールをリスペクトしている所が本当に僕は大好きです。そういった良い所も含めて一緒にやっていくことが、非常に良いと思っています。日本の文化も好きなので、学んだことをチームに返していければと思います」

質疑応答コーナーでは、女性ファンの方から「マシンに名前を付けますか?」という面白い質問が飛び出しました。

「ガスモビルかな」と答えるガスリー選手に対し、「まだ決めてない……、いや付けないね。でも、もしツイッターでオススメの名前を教えてくれたら、採用するかも」と話したハートレー選手。

するとトストさんが、「じゃあ、採用された人は鈴鹿に招待しよう!」と衝撃発言をしたのです! これは本当に実現されるそうで、ツイッターで@ToroRosso @BrendonHartley #NameTheCarのハッシュタグをつけてマシン名をツイートすればOKとのこと。まさかこのイベントで、こんなスペシャルなことが決まるとは思いもしませんでした。皆さん、ぜひ応募してみては!? もちろん私も応募します!!

そして最後にトストさんからメッセージが送られました。

「このような素晴らしいイベントに招いていただき、ありがとうございました。ホンダとトロロッソで成功できると確信しています。ホンダはとても高いスキルで良い物を届けてくれています。とにかくそれを力にしてやっていきます。そして今日は見に来てくれて、ありがとう。ガンバリマス! 鈴鹿で会えるのを楽しみにしています」

イベント終了後、ドライバーの2人は「来てくれたファンにサインをしたい」とステージ前のファンにサインを書き始めたのですが、会場は大混乱。すぐにスタッフに止められてしまいました……。それでも、通路で待つファンに最後までサインを書くガスリー選手とハートレー選手。2人の優しさが伝わってきた瞬間でした。

「Red Bull Toro Rosso Honda DAY in TOKYO」はトークショー以外にもBMX、MTB、ブレイクダンスの素晴らしいパフォーマスがあり、今までにない新しいF1イベントでした。訪れたファンの方は最高の思い出ができたのではないでしょうか。今シーズンのトロロッソ・ホンダの活躍を期待せずにはいられませんね!

そして3月25日(日)にホンダウエルカムプラザ青山で13時50分から、開幕戦オーストラリアGPのパブリックビューイングが開催されます(入場料無料)。また、今回のイベントで設置されたF1マシン(STR13 Prototype)も展示されるとのことですので、開幕戦はホンダウエルカムプラザ青山に行ってF1仲間とトロロッソ・ホンダを応援しましょう!

(写真:本田技研工業株式会社、yuri/文:yuri)

この記事の著者

yuri 近影

yuri

2006年のF1日本GPを観に行ってから、どっぷりF1&ジェンソン・バトンにはまってしまったF1女子。F1が大好きですが、車の運転は下手(小林編集長お墨付き)、メカニズムも苦手、だけどドライバーの知識と愛だけは自信あり! もっと気軽にF1を楽しんでもらいたい、好きになってもらいたいという気持ちで執筆活動をしています。
趣味はバトンの追っかけと、F1海外観戦。現在は新米ママとして子育てに奮闘しながら、のんびり記事を更新中。あたたかーい目で見守っていただけると嬉しいです。
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