【週刊クルマのミライ】東京のディーゼル規制から15年余り、やっとドイツが追いついた?

2018年2月末、ドイツ連邦行政裁判所は、ドイツ国内の都市(シュツットガルトとデュッセルドルフ)がディーゼル車の走行規制することに「イエス」と判断したことが報じられています。シュツットガルトといえばメルセデスやポルシェが本社を置く、ドイツのモータウンともいえる都市。そこでディーゼル規制が行われるというのは衝撃的なニュースです。

といってもディーゼル車が全面的に禁止されるという話ではなく、古くて排ガスの汚いディーゼル車を規制するということのようです。

ところで、古いディーゼル車を規制するという政策に、既視感があると思いませんか? そうです、かつて石原慎太郎氏が都知事だったときに実施したディーゼル規制そのものです。問題を単純化したことによる誤解など批判されることもある石原都政のディーゼル規制ですが、結果として東京の空がクリーンになったのは当時と今を知っている人ならば実感していることでしょう。

PM(粒子状物質)とNOx(窒素酸化物)を減らすことは大気汚染対策としては有効なのです。

熱効率の面からCO2削減には有利な面もあるディーゼルエンジンですが、フォルクスワーゲンの不正にはじまったディーゼルゲートによりPMやNOxの排出が大気汚染につながるというデメリットに目が集まってしまいました。逆にいえば、CO2削減という錦の御旗で目をつぶっていた大気汚染というパンドラの箱が開いてしまった状況で、もう元には戻れないでしょう。

日本では東京にはじまった古いディーゼル車の規制により、ディーゼル乗用車の市場が壊滅的になった(実際には自動車税の改正がきっかけの部分も無視できません)という経緯があります。はたして、ドイツにおいても「歴史は繰り返す」のでしょうか。

(山本晋也)

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