渾身のスーパーハイトワゴン、スズキ・スペーシアで女子力アップ!【かえちゃんの次のクルマ選び!! Vol.15】

「癒し系」のスペーシアに比べて、スペーシアカスタムはLクラスミニバンにも負けないぐらいオーラ放ちまくりの「イカツイ系」。よく見ると変わっているのはメッキのフロントグリルとヘッドライト、バンパーぐらいですが、見事に「キャラ分け」されています。改めてデザインとボディカラー(スペーシアはパステル調、カスタムはモノトーン系が中心)で雰囲気が随分と変わるもんだなぁと感心しました。女子がメイクとヘアスタイルで激変するのと似ているのかな?

カスタムのデザインテーマは「圧倒的な迫力と存在感」って、直球すぎます。開発者の方に伺ったら、車高はスペーシアと同じだそうですが、ローダウンしているように見えるのはサイドアンダースポイラーなどのエアロパーツの視覚的効果が大きいようです。メッキとLEDの「光りモノ」で飾るのもお約束。試乗車のハイブリッドXSターボは195/55R15サイズのタイヤ&アルミホイールが標準(スペーシアは全車155/65R14)で、見た目の安定感が増しています。

シートアレンジはスペーシアと同じですが、内装は「カスタム」らしい演出が盛りだくさん。高級感のあるピアノブラックのパネルや、ワンポイントでシルバー&メッキの加飾、レザー調のシートや本革ステアリング&シフトノブでラグジュアリーな空間を演出。こういった「分かりやすい高級感」って、免許取り立ての男の子には刺さるんだろうなぁ。

ボディカラーは試乗車のピュアホワイトパールブラック2トーンルーフなど、モノトーン9色、2トーン5色の全14色を設定。価格はハイブリッドGSが157万6800円〜、ハイブリッドXSは169万200円〜、ハイブリドッドXSターボは178万7400円〜(ともに2WD)。4WDは各車12万960円アップになります。

大空間のスペーシアならではの装備が、エアコンの風をリヤシートまで行き渡らせる「スリムサーキュレーター」。前席と後席の間の天井に付いていて、スペーシアのハイブリッドG、スペーシアカスタムのハイブリッドGS以外に標準装備。某メーカーの「羽根のない扇風機」と同じ原理だそうで、試乗中も後席はポカポカでした。

カスタムのハイブリッドXSとハイブリッドXSターボだけに備わるのが、停車中に使用できるフロントシート背面のパーソナルテーブル。カップホルダーが左右2ヵ所に付いていて小物も置けるので、子育て中のファミリーには喜ばれそう。ぜひスペーシアにも欲しいアイテムです。

この記事の著者

ダン・アオキ 近影

ダン・アオキ

15年ほど勤めた出版社でリストラに遭い、2010年から強制的にフリーランスに。自ら企画し編集もこなすフォトグラファーとして、女性誌『GOLD』、モノ雑誌『Best Gear』、カメラ誌『デジキャパ!』などに寄稿していましたが、いずれも休刊。
諸行無常の響きあり。主に「女性と車」をテーマにした写真を手がけ、『clicccar』では「注目モデルでドライブデート」の撮影をさせていただいております。感謝。
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