渾身のスーパーハイトワゴン、スズキ・スペーシアで女子力アップ!【かえちゃんの次のクルマ選び!! Vol.15】

スペーシアのエンジンは全車660ccのNA(自然吸気)。ISG(モーター機能付き発電機)とリチウムイオンバッテリーを組み合わせて減速エネルギー回生やモーターアシスト、モーターのみでのクリープ走行(最長10秒間)を行う「マイルドハイブリッドシステム」を搭載しています。

スーパーハイト系って車重が重いので発進加速が鈍くて、高速の上り坂がキツそう…ってイメージがあったんですが、スペーシアはマイルドハイブリッドのおかげなのか、想像以上に加速が力強いんです。

試乗コースは街中で発進と停止を繰り返す場面が多かったのですが、いつもの調子でアクセルを強めに踏み込むとモーターアシストの効果で、ほんの一瞬ですが「シートに背中を押し付けられる」ほどの加速感があります。4人乗車でもストレスなく加速してくれるので、街乗りだけじゃもったいない。動力性能に「ゆとり」があると、積極的に高速道路を使って遠くまでドライブしたくたりますね。

背が高いからカーブとかは苦手なのかな?と思って試乗コースの「くねくね道」を走ってみました。先行するカメラカー(結構ハイペース)の後ろにくっついていたのですが、背の高いクルマにありがちな「ふらつき」や「グラっと」傾く感じがないんです。おそらく、スーパーハイト系の中では最軽量(ハイブリッドG 2WDで850㎏)なのが効いているみたいです。この前試乗したスイフトスポーツといい、スズキは安全性を高めながらボディを軽く造るのが得意ですね。

スペーシアのセールスポイントは大空間。先代に比べて荷室の使い勝手が大幅に向上していて、リヤシートはスライドドア側だけでなく、荷室床面のストラップを引くことでスライド量を調整できます(シートスライド量210mm)。荷室の高さも先代に比べて40mm高くなっていて、27インチの自転車が楽に積めるそうです。

リヤシートをもっとも後ろまでスライドした状態で座ってみると、足元スペースのあまりの広さに感動。3列シートミニバンの2列目より広いかも?と思うほどで、女子会ドライブで恋バナとカラオケが弾みそうです。

じゃあ、車中泊もできそう…と思って、助手席を前倒しして、リヤシートをダイブダウン。この状態で長さを測ってみたら190cm。段差と傾斜は市販のエアマットで解決できそう。欲を言えば、前回の「クロスビー」みたいに床と背面が防水素材だったらいいのになぁ。

この記事の著者

ダン・アオキ 近影

ダン・アオキ

15年ほど勤めた出版社でリストラに遭い、2010年から強制的にフリーランスに。自ら企画し編集もこなすフォトグラファーとして、女性誌『GOLD』、モノ雑誌『Best Gear』、カメラ誌『デジキャパ!』などに寄稿していましたが、いずれも休刊。
諸行無常の響きあり。主に「女性と車」をテーマにした写真を手がけ、『clicccar』では「注目モデルでドライブデート」の撮影をさせていただいております。感謝。
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