80~90年代の日本車からグッドデザインを振り返るシリーズ。第21回は、高い走行性能と未来的なボディが融合した、新世代ワンボックスカーに太鼓判です。
ワンボックスカーの「使う楽しさ」に加え、スポーティカーの「走る楽しさ」も両立させたい。1990年に「天才タマゴ」のキャッチコピーの元、革新的な機構とスタイルで登場したのが初代エスティマです。
「EGG ON A BOX」のテーマによるボディは、ドアガラスまでが3次元形状という全身カプセルシェイプ。Aピラーは開放的にブラックアウトさせる一方、リアピラーは力強く反らせることでタマゴの凝縮感を打ち出します。
ショルダーを1周する黒のラインは、強いアクセントとしてボディを引き締めると同時に、スライドドアのレールを巧妙に隠します。さらに、サイドの樹脂スカートは見る人の目線を下げ、低いボディを演出。