【ネオ・クラシックカー グッドデザイン太鼓判!】第21回・スポーティな走りの「天才タマゴ」。トヨタ・エスティマ(初代)

80~90年代の日本車からグッドデザインを振り返るシリーズ。第21回は、高い走行性能と未来的なボディが融合した、新世代ワンボックスカーに太鼓判です。

ワンボックスカーの「使う楽しさ」に加え、スポーティカーの「走る楽しさ」も両立させたい。1990年に「天才タマゴ」のキャッチコピーの元、革新的な機構とスタイルで登場したのが初代エスティマです。

「EGG ON A BOX」のテーマによるボディは、ドアガラスまでが3次元形状という全身カプセルシェイプ。Aピラーは開放的にブラックアウトさせる一方、リアピラーは力強く反らせることでタマゴの凝縮感を打ち出します。

ショルダーを1周する黒のラインは、強いアクセントとしてボディを引き締めると同時に、スライドドアのレールを巧妙に隠します。さらに、サイドの樹脂スカートは見る人の目線を下げ、低いボディを演出。

この記事の著者

すぎもと たかよし 近影

すぎもと たかよし

東京都下の某大学に勤務する「サラリーマン自動車ライター」。大学では美術科で日本画を専攻、車も最初から興味を持ったのは中身よりもとにかくデザイン。自動車メディアではデザインの記事が少ない、じゃあ自分で書いてしまおうと、いつの間にかライターに。
現役サラリーマンとして、ユーザー目線のニュートラルな視点が身上。「デザインは好き嫌いの前に質の問題がある」がモットー。空いた時間は社会人バンドでドラムを叩き、そして美味しい珈琲を探して旅に。愛車は真っ赤ないすゞFFジェミニ・イルムシャー。
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