【ネオ・クラシックカー グッドデザイン太鼓判!】第21回・スポーティな走りの「天才タマゴ」。トヨタ・エスティマ(初代)

横長の前後ランプとグリルは非常にシンプルで、全身3次元の未来的なフォルムに量産車としての現実感を与えます。さらに、メインカラーのレッドマイカが、派手さを抑えたシックなイメージを醸成。

一方インテリアは、操作性などの機能と3次元ボディのイメージを融合したもの。インパネ、シートともシームレスな一体感を持ち、ダークグレーとのコントラストは先進感も構築。

エクステリアは北米スタジオのCALTYによる先行デザインを採用。その自由な発想とトヨタの国内拠点が持つ高度な技術力のコラボレーションが、類稀れなスタイルを実現しました。

特異な床下ミドシップレイアウトなど、開発者全員の目標が明確になることで新しい価値が生まれる。名車が生まれる環境はいつも一緒なのかもしれません。

●主要諸元 トヨタ エスティマ 2WD(4AT)
形式 E-TCR11W
全長4750mm×全幅1800mm×全高1780mm
車両重量 1730kg
ホイールベース 2860mm
エンジン 2438cc 直列4気筒DOHC16バルブ
出力 135ps/5000rpm 21.0kg-m/4000rpm

(すぎもと たかよし)

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すぎもと たかよし

東京都下の某大学に勤務する「サラリーマン自動車ライター」。大学では美術科で日本画を専攻、車も最初から興味を持ったのは中身よりもとにかくデザイン。自動車メディアではデザインの記事が少ない、じゃあ自分で書いてしまおうと、いつの間にかライターに。
現役サラリーマンとして、ユーザー目線のニュートラルな視点が身上。「デザインは好き嫌いの前に質の問題がある」がモットー。空いた時間は社会人バンドでドラムを叩き、そして美味しい珈琲を探して旅に。愛車は真っ赤ないすゞFFジェミニ・イルムシャー。
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