国産車初300km/h記録樹立、この日の谷田部は雨宮&TRUSTも300km/hオーバーを狙っていた! その3【OPTION 1984年3月号より】

国産車初の300km/hオーバーがHKS・M300によって記録されたこの日、谷田部・高速試験路には、RE雨宮RX-7とTRUSTセリカXX×2台が、同じく初300km/hオーバーを狙っていました。結果、日本車初300km/hオーバーの栄誉はHKSが手にしましたが、3台の挑戦マシンたちも気になるトコロ。では早速、ドーゾ!

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RE雨宮ツインターボRX-7
293.87km/h
12A・RE、いま一歩の熟成に期待!

純正REターボが発売されたおかげでロータリーの記録もまた、一段と期待できるようになった。というのもターボ用12Aは従来の13Bよりもハウジング剛性・強度があがったため、クラックの心配が大幅に減ったからだ。また、ローコンプ仕様となっているため、高いチャージ圧を与えることも可能となったのだ。

REでは無敵を誇るRE雨宮。今回のテストには例外なく純正ターボ用のエンジンが使用されている。これにKKK製K26型ターボチャージャーが2基装着され350ps+αのパワーが得られている。過去にこのマシンは291km/hを記録しているため、300km/hオーバーはトラストと並んで最有力視されているマシンだ。この時、チャージ圧は1.0kg/cm2。今回は1.2kg/cm2程度でチャレンジした。が、高速域で燃料不足を起こしたため、1.1kg/cm2に変更せざるを得なかった。キャブレターはウェーバー48φで排気系をオリジナルで製作している。

ミッションには苦労がある。かつてミッショントラブルに泣くことがままあったため、強度・剛性上、そしてギヤ比を考えてレパード用のミッションを使っている。5速のギヤ比は0.745、ファイナルが3.636。タイヤはピレリP7でハイトが620mm。サスペンションはオリジナルオイルダンパーをフロントに、スポーツキットをリヤに装着している。また、ロワーリンクはピロボールに変更している。直進性を持たせるためにスタビライザーは細めのものを使う工夫もされている。

外観はすべてオリジナル製作品。「ストリート走行できるもの」という雨さんのポリシー通り、最高速仕様のスペシャルな空力パーツは備えていない。といって安定性を欠くのかといえば、そんなことは全くなく、300km/hの壁をブチ破るのに十分なボディということだ。これだけノーマルに近いボディでありながら293km/hをマークしているのはさすがRE雨宮。レコードメーカー最右翼の1台であることに間違いはない。

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