1982年スキャットDRAGレース、雨の第1戦&熱き第2戦、注目のエントリーマシンをご紹介! 後編【OPTION1982年6月号・8月号より】

平和モータースRE13Bサイドターボ・スターレット タイム—
横浜銀蝿仕様ロータリー・スターレット!

あちこちで人気のあるREエンジン。平和モータースでは、KP47スターレットに搭載した。しかも、13Bサイドポートチューンが施してある。シグマ製KKK・K26ターボもボルトオンだ。ターボはステージI仕様で、インタークーラーやウエイストゲートは付いていない。ドラッグには不要というわけ。

ボディもドラッグ用に作りかえ、左右フェンダーとボンネットはFRP製。ミッションはRE12A用ノーマルで、ファイナルを3.909に設定。このショップ、横浜銀蝿と仲がいいこともあって、ボディに大きくペイントしてあったのが印象的。

近藤パンテーラ351 12.389秒
ボルトオンN2Oがベストマッチ

コンスタントに好タイムをマークする、近藤パンテーラ。その勝因は、ボルトオンタイプのN2Oキットが巧みに効果を発揮している点だ。そのN2Oスイッチはシフトノブに付いている。

むろん、エンジンチューンも抜かりはない。フォード351(5.7L)はホーリー850シングルキャブ仕様だが、トップス+プラスワンが手掛け、特にプラスワンは横浜のパワーボート用エンジンチューンで有名。本場のV8ノウハウが投入されているわけだ。

ミッションはダグナッシュの5速。ファイナルギアはノーマル。強烈なトルクで、スピードのノビは圧倒的だ。タイヤはレーシングだったが、ドラッグスリックを採用すると、11秒台確実。ドラッグブームでV8パワーを再確認させるマシンの1台である。

この記事の著者

永光やすの 近影

永光やすの

「ジェミニZZ/Rに乗る女」としてOPTION誌取材を受けたのをきっかけに、1987年より10年ほど編集部に在籍、Dai稲田の世話役となる。1992年式BNR32 GT-Rを購入後、「OPT女帝やすのGT-R日記」と題しステップアップ~ゴマメも含めレポート。
Rのローン終了後、フリーライターに転向。AMKREAD DRAGオフィシャルレポートや、頭文字D・湾岸MidNight・ナニワトモアレ等、講談社系車漫画のガイドブックを執筆。clicccarでは1981年から続くOPTION誌バックナンバーを紹介する「PlayBack the OPTION」、清水和夫・大井貴之・井出有治さんのアシスト等を担当。
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