【新車】新型リーフ発表を聞いた旧型オーナーの心のボヤキ その4「試乗してわかった新型リーフのスゴいところ」

乗り心地とハンドリングは、旧型リーフと比べ、大きく改善したようには感じませんでしたが、旧型リーフが持ちあわせていた「どっしりとした乗り心地」は維持されていました。また、メーター周りのデザインを変更した効果か、ドライバーの視線の高さが下がったように見え、ロール方向の動きが小さく、コーナーでの安心感がより増したように感じました。旧型リーフにあった高いところから見下ろす印象が減っていて、新型リーフは実に良いドライブフィールです。

シートの座り心地、フィット感は新型リーフの圧勝です。シートのサイドサポートの張り出しは小さいですが、新型リーフの方が、背中から脇腹までしっかりと身体にフィットしてくれます。背骨のラインに沿ってシートがフィットします。旧型リーフは、シートバックの背骨側の張り出しが体にフィットせず、「もぞもぞ」と良いポジションをを探る必要がありましたが、新型リーフは気に入ったポジションがすぐに見つかります。シート全体がよい造形をしているのですね。

本革のステリングホイールの触感も向上しています。しっとりと手に馴染む表皮であり、滑りにくく、またフル転舵もしやすいD型の形状で造形されています。ステアリングホイールについているオーディオや自動運転のスイッチ類も、数は多いのですが、直感的に操作方法が分かりやすく、直ぐに馴染みそうです。

最後に、狭い駐車場にてプロパイロットパーキングを使用しました。これが、一番衝撃的でした。

この記事の著者

Kenichi.Yoshikawa 近影

Kenichi.Yoshikawa

日産自動車にて11年間、操縦安定性-乗り心地の性能開発を担当。スカイラインやフーガ等のFR高級車の開発に従事。車の「本音と建前」を情報発信し、「自動車業界へ貢献していきたい」と考え、2016年に独立を決意。
現在は、車に関する「面白くて興味深い」記事作成や、「エンジニア視点での本音の車評価」の動画作成もこなしながら、モータージャーナリストへのキャリアを目指している。
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