続いてルーフを開けたまま、首都高速に入ります。首都高速でも、街中で受けたDS3 CABRIOの走りの印象は変わりません。合流や追い越しでも余裕で加速していきますし、サイド面のあるカブリオレはボディ剛性でも有利で、クローズドボディのようにしっかりしていて、継ぎ目や段差をいなしていきます。
本場欧州の1.2L直3ダウンサイジングターボは、「3気筒特有の振動をほぼ全く感じない」「1500から3000回転が一番トルクの美味しい回転領域」「アクセルを踏んでエンジン回転を上げてもパワーがついてこない」などが大きな特徴。特に常用速度域の低回転トルクを最優先したエンジンは、6ATとのマッチングも素晴らしく、滑らかで力強い走りを味わうことができました。
実際に首都高環状線を周回してみると、DS3 CABRIOは滑らかなハンドリングを発揮。もともとスポーツ走行を行う類のクルマではありませんが、ボディや足回りのポテンシャルは相当高く、環状線の流れを気持ち良くリードできます。ただダウンサイジングターボは、ボディサイズや重量に対してエンジン排気量が小さいため、エンジンブレーキが効きにくく、DS3 CABRIOもエンブレを意識したドライビングは苦手科目でした。