完熟のフォルクスワーゲン・ポロを狙って、女子力アップ!【かえちゃんの次のクルマ選び!! Vol.11】

ハイラインに搭載されている、1.2Lターボエンジンの最高出力はたったの90馬力ですが、スペックからは想像できないポテンシャルを発揮するのが、最新のダウンサイジングエンジンの凄いところ。

デビュー当時から1.2Lの排気量は変わらないものの、2014年のマイナーチェンジではOHCから軽量なアルミブロックのDOHC4バルブに進化。わずか1400~3500回転で16.3kgmの最大トルクを発揮するので、高速道路の追い越しや発進時でももたつかず、スムーズに加速してくれます。

コンパクトカーは燃費も重要。ポロは燃料がハイオクガソリンなので、軽油やレギュラーガソリン仕様のモデルに比べると燃料コストがかさむのが弱点ですが、高効率エンジンにアイドリングストップやブレーキエネルギー回生システム、ツインクラッチの7速DSGなどを組み合わせることで、JC08モード燃費で22.2km/Lを達成。国産勢やハイブリッド車には及ばないものの、輸入車のなかではトップクラスの燃費です。

かえ的にとっても気に入ったのが7速DSGの変速フィーリング。メリハリのないCVTや従来のトルコン式に比べて、エンジンの回転数上昇と車速の伸びがぴったりシンクロしていて、各ギアのつながりがすごくスムーズなんです。

ハイラインにはステアリングから手を離さずにシフトチェンジできるパドルシフトが付いているので、ワインディングでエンジンブレーキを使いやすいのが◎。

しかも、ハイラインは先行車の速度に合わせて自動で追従してくれるクルーズコントロールが標準装備なので、高速走行時の疲労軽減と燃費向上が期待できそうです。

車重が軽い(約1100㎏)なのに、ボディが岩のようにガッチリしていて高速での安定感は抜群です。ハイラインは16インチですが、凹凸のある路面や継ぎ目を通過する際も振動やショックが伝わらず、とても快適な乗り心地でした。15インチのコンフォートラインならば、もっと乗り心地が良くなるのでは?と期待しちゃいます。

この記事の著者

ダン・アオキ 近影

ダン・アオキ

15年ほど勤めた出版社でリストラに遭い、2010年から強制的にフリーランスに。自ら企画し編集もこなすフォトグラファーとして、女性誌『GOLD』、モノ雑誌『Best Gear』、カメラ誌『デジキャパ!』などに寄稿していましたが、いずれも休刊。
諸行無常の響きあり。主に「女性と車」をテーマにした写真を手がけ、『clicccar』では「注目モデルでドライブデート」の撮影をさせていただいております。感謝。
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