個性あふれる80〜90年代のネオ・クラシックな日本車から、グッドデザインなクルマを振り返る新シリーズ。第1回の今回は、絶好調のマツダデザインの原点となるセダンに太鼓判です!
ユーノスは、バブル期にマツダが展開した5チャンネル体制の中でも、とくに流麗かつ高級な車種を揃えたブランド。もちろん、スーパースターはロードスターですが、セダンやハッチバックにも秀作が少なくありませんでした。
なかでも1992年登場の500は、グッドルッキングなセダンとして玄人筋にもウケた名車です。
フロントは、繊細な縦桟のグリルが上品さを醸し出し、ヘッドランプと相似形のフォグランプにも気品が漂います。抑揚のあるボンネットから続くサイドボディは、余計なラインがなく面の上質さで勝負。
繊細なラインのサイドウインドウはエレガントさを演出し、下がり気味の短いリアは、大型のランプによってボディ後端をしっかり引き締めます。さらに「ハイレフコート」と呼ばれる専用開発の4コート塗装がボディに深みを与えました。