ほどよいパワーとサスの動きが気持ちいい。4番目の90シリーズ「ボルボ・V90クロスカントリー」【VOLVO V90Cross Country試乗】

ボルボは2014年のパリサロンでSPA(スケーラブル・プロダクト・アーキテクチャ)という名前の新しいプラットフォームを使ったXC90を発表しました。

このXC90が新しい90シリーズ最初のクルマとなります。XC90は日本では2016年1月に発表されました。その後、90シリーズはS90、V90、V90クロスカントリーが今年2月に同時に日本で発表されました。

発表こそ同時だったS90、V90、V90クロスカントリーでしたが、実車の導入にタイムラグがあったため、まずS90、V90の試乗会を開催。続いて同タイプのスポーティモデルであるRデザイン、そして今回レポートするV90クロスカントリーという順番での試乗会となりました。

V90クロスカントリーはエステート(ステーションワゴン)の車高をアップするなどしたモデルで、エステートの乗用車ライクな部分と、車高アップによるSUVライクな部分が融合したモデルで、ちょうどV90とXV90の間に位置するクルマという感じと思っていただければいいでしょう。

今まで試乗した90シリーズはXC90が2リットル4気筒エンジンターボ&スーパーチャージャー+モーターのハイブリッドのT8でトータルスペックは407馬力/640Nm(欧州参考値)。S90、V90はT6と呼ばれるタイプで、同じパワーユニットのモーターレスで最高出力は320馬力、最大トルクは400Nmでした。

今回試乗したV90クロスカントリーはT5というモデルで、2リットル4気筒ターボで254馬力/350Nmのパワー&トルクでした。試乗したシリーズのなかではもっともロースペックな仕様ですが、とくに不足を感じることはありませんでした。

この記事の著者

諸星陽一 近影

諸星陽一

1963年東京生まれ。23歳で自動車雑誌の編集部員となるが、その後すぐにフリーランスに転身。29歳より7年間、自費で富士フレッシュマンレース(サバンナRX-7・FC3Sクラス)に参戦。
乗って、感じて、撮って、書くことを基本に自分の意見や理想も大事にするが、読者の立場も十分に考慮した評価を行うことをモットーとする。理想の車生活は、2柱リフトのあるガレージに、ロータス時代のスーパー7かサバンナRX-7(FC3S)とPHV、シティコミューター的EVの3台を持つことだが…。
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