高い空力性能が特徴のスペシャリティカー、スバル・アルシオーネ【SUBARU誕生カウントダウン特集・富士重工の名車】 

スバル初のスペシャリティカーとして1985年に登場したのが、スバル・アルシオーネです。名前の由来は、スバル星団の中でひときわ明るく輝く星の「アルキオネ」で、スバルのフラッグシップモデルであることを表しています。

リトラクタブルライトを採用し、スーパーカーを彷彿とさせる美しいクーペスタイルのエクステリアデザインは、空気抵抗を追求したもので日本車としてはじめてCd値0.29を達成しています。

搭載されるエンジンは最高出力135ps、最大トルク20kg-mを発生する1.8L水平対向4気筒SOHCターボと、1987年に登場した最高出力150ps、最大トルク21.5kg-mを発生する2.7L水平対向6気筒SOHCの2種類。ミッションは5MTと3AT/4ATが組み合わされます。

駆動方式はFFと4WDで、6気筒エンジン搭載車と1.8VRには前後の駆動力配分を自動的かつ連続的に変化させる電子制御アクティブトルクスプリット4WD(ACT-4)を搭載。これは現在のVTD-AWDにつながるスバルのAWDシステムのコア技術となっています。この4WDシステムをはじめとしたアルシオーネで採用された数々の新技術は、後のレガシィの開発に活かされることになります。

この記事の著者

萩原 文博 近影

萩原 文博

車好きの家庭教師の影響で、中学生の時に車好きが開花。その後高校生になるとOPTIONと中古車情報誌を買い、免許証もないのに悪友と一緒にチューニングを妄想する日々を過ごしました。高校3年の受験直前に東京オートサロンを初体験。
そして大学在学中に読みふけった中古車情報誌の編集部にアルバイトとして働き業界デビュー。その後、10年会社員を務めて、2006年からフリーランスとなりました。元々編集者なので、車の魅力だけでなく、車に関する情報を伝えられるように日々活動しています!
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