初代、2代目トゥインゴの駆動方式はFF(フロントエンジン・フロントドライブ)で、3代目はRR(リヤエンジン・リヤドライブ)に変更。じつは、スマート・フォーフォーとプラットフォームやパワートトレーンが共通なので、ある意味「兄弟車」とも言えます。
コンパクトカーの駆動方式はFFが主流ですが、なぜRRを選んだのでしょうか。それは安全性や運動性能を高めながら「大人4人がゆったり座れる車内空間」を実現するため。
エンジンをラゲッジルームの下に収めることで、事故の際にフロント側の潰れる部分(クラッシャブルゾーン)が拡大し安全性が向上。オーバーハングが短くなり、タイヤの切れ角が大きくなったので最小回転半径は軽自動車並みの4.3mと、交差点でのUターンや狭い道での取り回しがとても楽に行えます。
全長はFF方式の先代に比べて12cm短くなったのに、逆に車内は6cm長くなり、前後席の足元スペースにゆとりが生まれました。
エンジンは2タイプで、2ペダルの6速EDC(エフィシエントデュアルクラッチ)に組み合わされる0.9L直列3気筒ターボエンジンと、5速MTに組み合わされる1L自然吸気の直列3気筒エンジンをラインアップ。
エンジンが荷室の下にあることで、荷室の高さが荷物を積み下ろしやすい位置になり、多彩なシートアレンジと相まってスノーボードなどの「長モノ系」も楽に積み込めます。