内外装がまるっきり同じで、車名やエンブレムだけを替えた「バッジエンジニアリング」はよくありますが、124スパイダーはエンジンやトランスミッションといった走りの根幹に関わる部分も含めてNDロードスターとは全くの別モノ。日本市場にはハイパワーなアバルト仕様のみが導入されています。
シート背面に施された「ABARTH」の刺繍やレッドステッチ、ステアリング中央のレッドマーカーなど、走りへの情熱がたぎります。温度調節付きのシートヒーターも標準装備です。
7インチのタッチパネルディスプレイのオープニング画面にアバルトのロゴを表示させるなど、オーナーを喜ばせる細かい演出が効いています。
コマンダースイッチなどが備わるセンターコンソールまわりの造形はNDロードスターと同じ。AT車、MT車ともにシフトノブの手前にスポーツスイッチが備わり、オンにするとアクセルレスポンスが鋭くなり、ステアリンの操舵感も重くなる。
「オープンにしていても風の巻き込みがとても少なくて、空調もイイ感じに効いてくれるのですごく快適なんです」とご満悦の夏江ちゃん。シートヒーターも付いているので真冬でも寒さ知らず。