【ロードスターRF試乗】いっそ「ロードスター」をヤメて「マツダRF」でいいのでは?と思ったワケ

これは少し意外でした。上記のように、幌への不安がある人がいるというのは想像できますが、ロードスターを買う人の半分以上が選んでいるとは思いませんでした。

まあ、確かに、手頃な価格のスポーツかーとは言え、新車を買うときは大きな買い物です。失敗したくない気持ちもあるでしょう。それにNCのRHTは電動で完全にオープンにすることができます。

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では、今度のNDに追加されたRF(リトラクタブル・ファストバック)はどうでしょうか。

まず、ネーミングがRHTからRFに変わっています。これは単に屋根が硬くなって電動開閉するのでなく、ファストバックスタイルになる、ということの表れです。

ファストバックは、日本車ならかつての初代セリカLBのような形でクーペボディのルーフからトランク(ハッチゲート)がなだらかに下がっているスタイルです。

RHTはルーフを閉じるとお供え餅のような丸っとした屋根が乗っかるようでした。これがRFではスタイリッシュにカッコイイと言える。さすが、スーパーカー好きの中山チーフデザイナーであり新主査が手がけただけはあるな、と思わせます。

その開く様子も秀逸です。トレーシーアイランドの秘密基地からサンダーバード2号が出てくるのを思い出しながら意味もなく開閉させたくなるハズです。

スタイルの好き嫌いは人それぞれですが、個人的にはオープン、クローズドのどちらの状態でも「キレイ」だと思います。聞くところによると、最初からハードトップモデルの導入は決まっていたとのこと。デザインも十分に練られたということでしょう。

この記事の著者

小林和久 近影

小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務めた。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
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