というのも、リヤウインドウも屋根と一緒に収納され、室内からリヤの景色は筒抜けとなるんです。ただし、幌のロードスター同様に風通しをある程度抑えるアクリル板は残ります。
実際にオープンで乗ると、頭の後ろにボディの一部が残っている意識はほとんどないですし、風の流れも先述の通りオープンかーそのものので、言われなきゃわからない、といってもいいくらい幌モデルと変わらずオープンエアを楽しめます。
ですが、ルーフを閉じると明らかに静粛性が幌と違います。ほぼほぼクローズドの普通のクルマと同じような空間でのドライブとなります。恐らく、雨の日のドライブなどでは屋根に当たる雨の音など、幌とRFではまったく違ってくるでしょう。
でもですよ。私が個人的に思うロードスターらしさは、やっぱりそれだけでいい、と思えるライトウェイトスポーツであり、クローズの快適性でもクーペに見えるスタイリングでもなく、屋根がないのが基本で雨が降ったら止むを得ずチャチャッと幌を締める。その分、クルマが軽く出来ていて思い通りに操ることができる(気がする)。
正直、そう思ったわけです。
なので、ほんのすこし前までこのロードスターの開発主査であり、現在は定年となったこともあり、チーフデザイナーにその仕事を託し、ロードスターアンバサダーとしてロードスターの良さを様々に広げる立場となった山本修弘(のぶひろ)さんにぶっちゃけで聞いてみました。