【知っておきたいバイク整備工具の基礎知識】ドライバー

バイクのネジは固着していることも多いので、ドライバーで普通に回そうと思っても外れないこともあります。

そんな時、どうするか。まずドライバーをネジに押し付けてグリップ部分をハンマーで叩きます。強いショックを与えることでネジに衝撃を与え、固着している部分を剥がしてやるようなイメージです。

この時、貫通ドライバーという、鉄のシャフト部分がグリップの中まで貫通しているものを使うこと。見分け方はグリップの後ろが鉄で叩き役なっているかどうか。

貫通式でない普通のドライバーを使うとグリップ部分が割れてしまいます。貫通式ドライバーなら思い切り引っ叩いても平気なので鉄のハンマーなどで強いショックを与えてみてください。

クランクケースのカバーなどはプラスのネジで固定されていることが多いのですが、クラッチ板の交換などでカバーを外す時、何本ものプラスネジを外すことになります。こういう場合は普通にやっても緩まないことも多いので、まず最初にドライバーのお尻を引っ叩いてやります。

「回らない時はドライバーの頭を引っ叩いてやればいいじゃん」って考える人もいると思いますが甘いです。大甘です。そんなことしているとネジの頭をなめてしまって取れなくなります。

悪いことはいわないから、一発引っ叩いてから回すようにしてください。