年初のデトロイト・ショーでワールド・プレミアを控えるボルボの新しいS90が、スウェーデンのイェーテボリで12月初旬、事前発表会の枠組みで公開されました。
ラッキーにもそこへ潜り込むことができたので、現場での見聞やクルマの印象をお伝えします。
そもそもS90が送り込まれる欧州Eセグメント(以下Eセグ)は、BMW5シリーズやメルセデス・ベンツのEクラス、アウディA6やジャガーXEといったプレミアム・サルーンがひしめいており、レクサスGSやインフィニティQ70も参戦中の激戦区。
上代が限られる分、コスパを気にして造らざるをえないD、C、Bセグメントと違いまして、「これを造りたいから造る」という各メーカーの価値観の反映や提案の本気度が問われるセグメントでもあります。
もちろん、その上にはまだ7シリーズやSクラスといったFセグが控えますが、Eセグはドライバーズ・カーとしてひとつの到達点ですし、同時にベントレーのような雲上サルーンをも考慮したなら、入門編でもあるという奥の深いクラスなのです。