具体的に交通事故の低減につながるのがプリクラッシュセーフティと呼ばれるもので、いわゆる自動ブレーキなどが、その一例となることでしょう。また、運転スキルをカバーする技術として、駐車支援のステアリング操作などが挙げられます。
渋滞を減らすには、適切な車間距離や渋滞回避が有効ですが、前者はアダプティブクルーズコントロールなどが効きますし、後者にはテレマティクスサービスを使ったルート設定が効果的。
すなわち、現在普及が進んでいる運転支援システムは、自動車メーカーの夢を実現すべく進化しているといえるのです。
そして、運転支援技術が進化した先にあるのが、今回の東京モーターショーでも各社が提案している「自動運転」というわけです。
もちろん、いきなり自動運転が可能になるというわけではなく、池氏が言うように「ステップ・バイ・ステップ」で、駐車場のような無人のスペースから自動車専用道路、そして歩行者などと混合交通となる一般道へと自動運転のカバーできる領域は広がっていくことでしょう。