日本自動車工業会の会員社のみならず、おそらく世界中の自動車メーカーにとって究極的な目標は、『安全で快適、持続可能な交通社会』であると池氏は話します。
言い方を変えると、クルマ社会によるマイナスをなくし、メリットだけを享受できることが目標なのです。
それを『ゼロへの挑戦、限りなき挑戦』として日本自動車工業会では表現しています。
ゼロというのは、事故ゼロと渋滞ゼロを意味します。すなわち、死傷者をなくし、ストレスをなくし、燃料の無駄遣いをなくす、ということです。
限りなき挑戦を具体的に示せば、自由な移動と効率的な物流ということになります。あらゆる人の移動権を守ることと、ネット通販の普及などによって、より細部まで行き渡る必要にある物流を支えることを自動車メーカーは目指しているというのです。