スマートウォッチで運転できるZFの次世代ビークル

後輪のサスペンションに電気モーターを組み込んだユニットもその一つです。

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ELECTRIC TWIST BEAMと呼ぶリヤサスペンションは、左右ホイールにそれぞれモーターがあり、インホイールモーターに近いですが、直接ではなくギヤを介して動力を伝えます。

コンパクトで軽量で、かつ自動車メーカーにとっては普通のFF車をベースに、リヤサスだけをこのユニットに変えるだけで電気自動車とすることも可能です。

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左右それぞれに駆動モーターを持たせることで、左右のトルク配分を自由に変えることができます。これを利用すると、とても運転を楽しめるクルマにすることができることがわかります。

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 実際に試乗させてもらったショートサーキットコースではホントに楽しめました。カートに乗ってるような気分。その機能をオフにすることもできましたが、そうするとごく普通のクルマになります。

こういう機能は、運転を楽しくするだけでなく、車両の安定制御や緊急時の回避機能などにも応用できるので、楽しめて役立つ、一粒で二度美味しい(最新のものに対し、かなり古い表現ですが)すぐにでも実用性を感じるシステムでした。

(文・写真:clicccar編集長 小林 和久)

 

この記事の著者

小林和久 近影

小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務めた。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
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