スタートドライバーは谷川達也選手。今回は菅生戦の0周ピットインのような奇策ではなく、正攻法で戦うようです。ちなみにレースクイーンはこの富士戦から桜井さちちゃんとなっています。
そして決勝スタート。スリックタイヤからスタートしたデミオディーゼルですが、途中から大きく降り出した雨のためにタイヤ交換によるピットインを余儀なくされ、またその時に発覚したハブの振動により4周ほどロスをしてしまいます。
しかし、ドライバーチェンジは行わず、谷川選手は2時間50分ほどを走りピットイン。このピットインで2回目の給油。途中給油は20リッターに限定されているにも関わらず、この給油でほぼ満タンとなっています。ライバルはすでに3~4回目の給油をして、給油後は20リッター前後しか入っていないという状況。デミオディーゼルの燃費の良さがよく解かります。
しかし、ウェットコンディションではライバルたちも速度を抑えてのレース運びとなり、予想していたピット回数よりもピットインが1、2回少なく、ピット回数削減という作戦がいまひとつハマり切らない状況。なかなかラップ差を縮めることができません。
残り3時間あたりから雨が止み、ドライコンディションとなってくると、再び谷川選手がドライブ、2分9秒台という予選よりも速いタイムを叩きだし挽回に挑みますが、すでに開いたラップ差は埋めることが出来ずに7位を走行。しかし、レース終了5分前にライバルがトラブルでリタイアするなどのアクシデントに助けられ最終的には6位でチェッカーを受けることが出来ました。
最終結果は17番のデミオディーゼル「DXLアラゴスタNOPROデミオSKY-D」がエントリー8台中の6位、そしてMazda Women in Motorsport Project 2015から女性ドライバー2名を迎えた117番の「ワコーズDXLアラゴスタNOPROデミオG 」が5位という成績。
順位はともかく、8時間という長丁場で得たデータは膨大なもので、今後のマシン開発に大きく役立つことは間違いありません。また今回装着されたオリジナルボンネットをはじめとして空力パーツの開発も軌道に乗ってきたデミオディーゼル。
8月のオートポリス、9月の岡山、そして最終戦は10月の鈴鹿。すべて3時間レースとなりますが、デミオディーゼルはますます戦闘力を上げてくるはずです。エコカー初の表彰台を期待せずにはいられません。
(写真・文:松永和浩)
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