ただ、昨年5月の車両公開時にはハンドルもブレーキも装備されていなかったことから、同車の市街テスト走行を巡り、米カリフォルニア州DMV(陸運局)が9月に通達を発行、「公道を走行中は運転者が必要に応じて物理的制御を行えること」を義務付けた経緯があります。
街中に於ける安全性の観点からテスト車の最高速度は40km/hに抑制されており、今夏のテストまでには非常時のドライバー介入に備えて簡易的なハンドルやペダル類が装備されるものと思われます。
最新のプロトタイプ車では昨年の公開時に比べ、ルーフ上のレーザーセンサーを始め、フロントマスクやインテリアなどの細部がリファインされています。
これまでにレクサスRX450hの自動走行車で既に160万kmもの自動走行実績を持つ同社だけに、本来は次のステップとして無人の自動走行車を実際の街中に多数投入、普及時を想定した実検を行う計画だったようですが、現実的には州の条例に基づき、ドライバーが搭乗して行うことになる模様。
先進技術に法整備が追いついていないことから、実社会での検証に手間取りつつも、プロジェクトは現在も一歩ずつ着実に進展をみせているようです。
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