Googleが自社製の自動走行車で公道テストをスタート!

ただ、昨年5月の車両公開時にはハンドルもブレーキも装備されていなかったことから、同車の市街テスト走行を巡り、米カリフォルニア州DMV(陸運局)が9月に通達を発行、「公道を走行中は運転者が必要に応じて物理的制御を行えること」を義務付けた経緯があります。

 

街中に於ける安全性の観点からテスト車の最高速度は40km/hに抑制されており、今夏のテストまでには非常時のドライバー介入に備えて簡易的なハンドルやペダル類が装備されるものと思われます。 

最新のプロトタイプ車では昨年の公開時に比べ、ルーフ上のレーザーセンサーを始め、フロントマスクやインテリアなどの細部がリファインされています。

Google_Car

これまでにレクサスRX450hの自動走行車で既に160万kmもの自動走行実績を持つ同社だけに、本来は次のステップとして無人の自動走行車を実際の街中に多数投入、普及時を想定した実検を行う計画だったようですが、現実的には州の条例に基づき、ドライバーが搭乗して行うことになる模様。

Google_Car

先進技術に法整備が追いついていないことから、実社会での検証に手間取りつつも、プロジェクトは現在も一歩ずつ着実に進展をみせているようです。

〔関連記事〕

カリフォルニア州の法整備遅れで自動走行車開発に黄信号!?
https://clicccar.com/2015/03/25/299905/

「Apple」がGoogle対抗で自動走行型EV開発か?
https://clicccar.com/2015/02/22/294441/

Googleが「完全自動運転」の2020年実現に向けて動いた!
https://clicccar.com/2015/01/21/289436/

検索大手のGoogleが「自動運転車」を手掛ける本当の理由
https://clicccar.com/2014/06/27/259824/

ハンドルもブレーキもない米Google自律走行車の普及に向けた課題とは?
https://clicccar.com/2014/06/15/258374/

 (Avanti Yasunori) 

【画像をご覧になりたい方はこちら】 https://clicccar.com/2015/05/16/307799/

この記事の著者

Avanti Yasunori 近影

Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
続きを見る
閉じる