ホンダのハイブリッドセダン比較試乗。モーターの数が異なる3つのモデル

ホンダのハイブリッドセダンの最高峰であり、ホンダのラインナップにおいてもフラッグシップモデルであるレジェンド。

リアを左右独立駆動するモーターを持っているハイブリッドシステムが特徴ですが、そのメリットはスポーティなハンドリングだけに活かされているわけではありません。

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エンジンを使わず、リアモーターだけで発進するときの、しとやかなフィーリングは電気自動車的なもので、しかも後輪で押し出す感覚も強いのですから、レジェンドでしか体感できないといえる感触なのです。

そして、左右独立モーターが本領発揮するのは旋回時。左右の駆動トルクを素早く、精密に変化させることで、いわゆるオン・ザ・レール感覚のハンドリングをサポートしてくれるといいます。

あくまでも裏方的な存在として、日常的には後輪駆動モーターが生むハンドリングを意識しないように躾けられていますが、アコードハイブリッドと乗り比べると、350kgもの重量差があるとは思えない軽快さを実現していることに気付かされるのです。たしかに「スポーツハイブリッドSH-AWD」という名称が相応しい走りを実現しています。

こうして乗り比べると、ホンダ。スポーツハイブリッドの可能性と幅広さを実感できます。そして、気の早い話かもしれませんが、前後それぞれ2モーターの、よりスムースで、さらにスポーティなハイブリッドシステムを期待してしまうのです。 

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(山本晋也) 

この記事の著者

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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