働く人と労働に感謝/素潜り100mの世界記録/東京モーターショーで2代目ダイハツ・コペン公開!【今日は何の日?11月23日】

■ジャック・マイヨールが素潜りで世界初の水深100mを達成

新嘗祭で奉納されたお米
新嘗祭で奉納されたお米

11月23日は、国民の祝日「勤労感謝の日」です。一生懸命に働いていること、働いている人に感謝する日と広く認識されていますが、なぜ11月23日なのでしょうか?そこにはそれなりの歴史があります。戦前は新嘗祭と呼ばれ、その年に収穫された新米や新酒を神に捧げ、収穫を喜び合う祭典でした。新嘗祭は、天皇が五穀を神々に捧げて豊作を感謝して食するという皇室行事でもあったのですが、戦後宮中行事と国民生活は切り離すべきとの方針によって、この日の名称を勤労感謝の日と変更されたのでした。

素潜りのイメージ
素潜りのイメージ

また1976(昭和51)年のこの日、フランスの海洋生物学者ジャック・マイヨールが、素潜りで世界新記録となる水深100mの潜水に成功しました。マイヨールは消費エネルギーを少なくするために座禅やヨガに取り組み、心身を鍛えました。100m潜水するために、息を止めていた時間は3分40秒でした。凄いと思いますが、シンクロ選手は4分ぐらい、ベテランの海女さんは5分ぐらい止められるそうです。さらに、ギネス記録は24分3秒、ちょっと信じられませんね。

さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?

●ダイハツが東京モーターショー2013で着せ替えできるコペンを発表!

2013年(平成14)年のこの日、東京モーターショーダイハツから、2代目「コペン」のコンセプトカー「KOPEN」が発表されました。初代コペンは、2002年に「ワンダフルスモール」のキャッチコピーでデビューしました。世界最小の電動開閉式ハードトップ・オープンスポーツモデルとして、注目を集めました。

2014年発売の2代目コペン
2014年に発売された2代目コペン

東京モーターショーで公開された2代目コペンは、初代のコンセプトを継承。最大の特徴は、「DRESS-FORMATION」と呼ぶ意匠着せ替えができるシステムの採用です。これは、樹脂製のボディパネルを脱着できる構造とし、前後バンパー、ボンネットとトランクフード、前後フェンダー、ドアパネル、サイドシルという計12ヶ所を自由に選ぶことができ、また購入後にも着せ替えができるというユニークな取り組みです。

2014年発売の2代目コペン,電動開閉式ルーフ
2代目コペンの後ろ外観。ルーフは電動開閉式

パワートレインは、660cc 3気筒DOHCインタークーラー付きターボエンジンと7速スーパーアクティブシフト付きCVTおよび5速MTの組み合わせ、駆動方式はFFです。

2代目コペンは、モーターショーでの発表された翌年の2014年6月19日から発売が始まりました。発売から約1年後に販売台数は1万台を超え、目標を上回る好調なスタートを切りました。ところが、2015年にライバルとなるホンダの軽オープンスポーツ「S660」がデビューして、販売台数は減速してしまいました。

2002年発売の初代コペン、ラウンディングなスタイルが特徴のオープンスポーツ
2002年発売の初代コペン。ラウンディングなスタイルが特徴のオープンスポーツ

もともとコペンは大量販売を目的としたモデルではありません。少数の限られたユーザーのためのモデルとして登場したのです。S660が2022年3月に生産終了する今、再びコペンに注目が集まることが期待されます、まだまだ頑張ってほしいですね。

毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかも知れません。

Mr.ソラン

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Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
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