ホンダのハイブリッドセダン比較試乗。モーターの数が異なる3つのモデル

Accord

2.0リッターエンジンに2モーターを組み合わせアコードハイブリッド。そのシステムは、電気式CVTやシリーズハイブリッドと呼べるもので、基本的にはエンジンは発電機として片方のモーターを動かし、もう一方のモーターがタイヤを駆動するという仕組みです。一部、エンジンがタイヤを動かすモードも用意されていますが、あくまで高速域に限った話。

そのため、市街地走行ではモーターがタイヤを駆動するのみ。当然ながら変速ショックもありませんので、じつにスムースな走りを披露します。

そうしたキャラクターがパフォーマンス全般に共通しているのもアコードハイブリッドの特徴。スポーツハイブリッドという名前ですが、クルマが安定志向をアピールしてくるので、スポーティに走らせようという気にさせてはなりません。

また、アコードハイブリッドは、グレイスやレジェンドといったハイブリッドセダンと比べると、ハンドリングもマイルドになっているなど方向性の違いも感じます。その違いが演出的なものなのか、2モーターハイブリッドに由来するものなのか、それとも2013年6月に発売開始されたモデルという時代感によるものなのか……。

いずれにしても、アコードハイブリッドはプラグイン(外部充電)仕様を用意していることも含めて、スポーツハイブリッド系4ドアセダンの中では異なる個性を持っているといえそうです。

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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