今回、試乗する機会を得たのは上級グレードで、先進安全装備を備えた「ハイブリッドX」。走りの面では17インチタイヤと、ノイズリデューシングアルミホイールを装備しているのが特徴のひとつ。
さて、全グレード(といっても2つ)に標準装備されるテレスコピック&チルト機能付き本革ステアリングを調整して、動き出すと、想像以上にステアリング系がシッカリしていることに驚かされます。
聞けば、ステアリング周りの剛性感を高める構造としているほか、入力とアシストをわけたデュアルピニオンの電動パワーステアリングを採用しているということで、その効果は低速域から違いが感じられるほど。
また、リヤ・サスペンションは底床対応のダブルウィッシュボーン式で、これはRB系オデッセイの流れを受けているといいます。しかも、そのサスペンションが生み出すポテンシャルを快適性だけに使うのではなく、ハンドリングにも振り向けているところに『子育て期ではないミニバンユーザー』を意識したという狙いが実感できます。
1.5リッターハイブリッドを積んでいるということから、ジェイドにフィット系のイメージを持ってしまうかもしれませんが、あくまでもCセグメントのプラットフォームに、ダウンサイジング的なマインドで、1.5リッターハイブリッドを載せたという意味合いなのです。
Bセグメント級のハイブリッドパワーユニットで、Cセグメントのボディ、ハンドリングはDセグメント・セダン同等というのがジェイドのプロフィールといえそうです。