マツダ・デミオの「わずか5mm」の違いがもたらす2つの効果とは?

わずか5mmにまでこだわって左右対称のペダルレイアウトを実現させた理由は二つあります。まず安全性。例えば街中などで走行していて、アクセルペダルからブレーキペダルに踏み替える際のとっさの踏み替えのしやすさがあります。もし体がねじれていて、下半身に無理な力が入っている状態のペダルの踏み替えは、まず無理な力を解消しながらの動作になるので反応が遅くなります。

そしてもう一つが疲れづらさです。無駄な力が入っていないドライビングポジションをとり続ける長距離ドライブをしてもを疲れづらいそうです。例えば。腰の痛みや足が痺れるといった症状が起きづらいのです。

ペダルのズレによる体のねじれは長く乗れば乗るほど、ジワジワと効いてきます。コンパクトなクルマほど左右対称のレイアウトを取るのは難しいそうなので、他社のコンパクトカーからデミオに乗り換えるとその違いは体感できるそうです。

0007 0008

左右対称のペダルレイアウトがベースとなって正しいドライビングポジションができるものです。正しドライビングポジションというのは上半身、下半身ともに無駄な力を入れずに取れる姿勢のことです。その姿勢を作るために、シートにも背中の当たる部分には非常に弾力性のあるウレタンを採用するなど工夫が施されています。

正しいドライビングポジションとはスポーツで例えると、野球やテニスなどでも基本はまず無駄な力が入っていない状態からインパクトだったり必要なときに力を発揮できる正しいフォームと同じだそうです。そこで、竹内さんにマツダが考える正しいドライビングポジションを紹介してもらいましたので、ぜひ参考にしてはどうでしょうか。

(萩原文博)

この記事の著者

萩原 文博 近影

萩原 文博

車好きの家庭教師の影響で、中学生の時に車好きが開花。その後高校生になるとOPTIONと中古車情報誌を買い、免許証もないのに悪友と一緒にチューニングを妄想する日々を過ごしました。高校3年の受験直前に東京オートサロンを初体験。
そして大学在学中に読みふけった中古車情報誌の編集部にアルバイトとして働き業界デビュー。その後、10年会社員を務めて、2006年からフリーランスとなりました。元々編集者なので、車の魅力だけでなく、車に関する情報を伝えられるように日々活動しています!
続きを見る
閉じる