新型デミオはコンパクトな5ナンバーサイズ枠の中に、アクセラなどの上級クラスのスボリュームのあるシートを搭載しています。非常に限られたサイズの中にボリューミーなシートを入れて、かつドライバーにとって不要な力が入らない右脚と左足が左右対称になるドライビングポジションを確保するというのは相当ハードルが高かったそうです。
デミオは先代よりフロントタイヤを前方にずらしたものの、開発の途中では左右対称のペダルレイアウトが実現できておらず、5mmほど車両の内側にずれていました。しかしコンソール周りのレイアウト、シートのボリューム、さらに側面衝突の安全性の確保したいということで、ペダルのレイアウト変更はもうお手上げ状態に。
その5mmのずれをどうしても解消できないということになって、もうギブアップですと上層部に報告しに行ったら、考え直してこいと雷を落とされされたそうです。そこから、0.1mm、0.5mmと各部位で絞り出して、量産車のデミオではCX-5やアテンザなどと同じ左右対称のペダルレイアウトを実現できました。