マツダCX-5が2.2Lディーゼルの最高出力を向上させ、トランスミッションの制御変更でスムーズな走りに進化

■黒で引き締まったスポーティな内・外装の特別仕様車「BLACK TONE EDITION」を設定

2020年12月3日、マツダの主力SUVであるCX-5が商品改良を受けました。CX-5は、2020年6月末時点でグローバル販売台数が約302万台という売れ筋のミドルサイズSUV。同時に商品改良されたCX-8と同じように、走りや制御技術のアップデートにより、自慢の走行性能に磨きが掛けられています。

マツダ ブラック トーン エディション
CX-8、CX-5、MAZDA 2、MAZDA 6に設定された「BLACK TONE EDITION」

人気のパワーユニットである2.2Lディーゼルの「SKYACTIV-D 2.2」の最高出力が190ps/4500rpmから200ps/4000rpmに引き上げられたことで、高速道路での合流や追い越し時の加速フィールが高まったそう。

マツダ CX-5
CX-5が一部改良を受けるのと同時に特別仕様車の「BLACK TONE EDITION」が設定された

また、アクセルペダルの操作力が最適化されたことで、ディーゼルエンジンならではの分厚いトルクをより容易に引き出しやすくなり、操作性が向上したそう。2.5Lガソリンターボをのぞき、トランスミッションである「SKYACTIV-DRIVE」の制御変更によってスムーズな加速感が得られるとしています。

ガソリンエンジン車の2.5L、2.0Lの「SPORTモード」の改善も盛り込まれていて、同モードはエンジン、トランスミッションのレスポンスが向上するだけでなく、快適なクルージングも可能になったそうです。

インテリアでは、センターディスプレイのサイズが8インチから8.8インチもしくは10.25インチに大型化されています(グレードにより設定されるサイズが異なります)。

マツダCX-5
「BLACK TONE EDITION」のブラックメタリック塗装の19インチアルミホイール

また、CX-8と同様に「マツダコネクティッドサービス」が導入され、メンテナンスアラート、エマージェンシーコール、リモートコントロールなどを利用できます。

ほかにも、CX-5をスポーティに仕立てた特別仕様車の「BLACK TONE EDITION」が新たに設定されています。同特別仕様車のベース車は「PROACTIVE」で、黒をアクセントカラーとすることで引き締まったエクステリアになっているのが特徴です。

ブラックのドアミラーをはじめ、225/55R19サイズのブラックメタリック塗装のアルミホイール、ハニカムブラックのインパネ/ドアトリムデコレーションパネルが用意されます。さらに、赤の差し色が配されるインテリアとのコーディネイトにより、スポーティかつ精悍なムードが漂います。

マツダ CX-5
CX-5「BLACK TONE EDITION」のインテリア

加えて、ベース車に対してTFTカラーの7インチマルチスピードメーター、LED室内照明、LED間接照明も備わり、上質なインテリアに仕上げられています。そのほか、「100 周年特別記念車」に市場からのニーズに応じて「25S」が追加設定されています。

CX-5の価格帯は、267万8500円〜414万1500円となっています。

(文:塚田 勝弘/写真:井上 誠)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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