アウトランダーPHEV「アジアクロスカントリーラリー2014」出場

三菱自動車が経営資源を集中させているのが、i-MiEVなどのEV、アウトランダーPHEVのプラグインハイブリッド、そして日産との協業である軽自動車です。

MITSUBISHI_01すでにお伝えしているように、モータースポーツでは6月23日〜29日の「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム」に電気自動車改造クラスに3年連続3回目の挑戦をしています。

MITSUBISHI_02さらに、8月9日〜15日にタイ〜カンボジアで開催されるFIA公認競技「アジアクロスカントーラリー2014」に出場するラリーチーム「ツーアンドフォーモータースポーツ」(チーム代表、石田憲治氏)へ、アウトランダーPHEVの競技車両製作(4WD 電気自動車クラス)だけでなく、ラリー期間中のエンジニア派遣などの技術支援を実施。

「同ラリーを通じて得られたデータやノウハウを今後の開発に役立てていきます」と、積極的に投下している経営資源であれば、モータースポーツの場にも積極的に出てきつつあるのが印象的です。

アウトランダーPHEVの競技車両は、競技専用サスペンションをはじめ、取り付け部の加工などにより車高をアップして悪路での走破性を向上しているのが特徴。そのうえで車両運動統合制御システム「S-AWC」の制御を競技向けにセッティングし、トラクション性能も高めています。

また、ロールケージやアンダーガードの装着、ボンネット、リヤゲート、内装部品などの軽量化、各部のシーリング強化やシュノーケル(吸気用ダクト)などの水まわり対策を実施しているそうです。

今年で19回目を迎える「アジアクロスカントリーラリー2014」は、8月9日にタイのビーチリゾートであるパタヤでのセレモニースタートによって開幕。翌日から本格的な競技がスタートし、12日にカンボジアに入国すると、世界遺産であるアンコールワットを通過し、15日に同国の首都プノンペンにゴール。

総走行距離は約2200kmに達し、コースは例年通り、山岳部、密林地帯、泥濘路、川渡りなど変化に富み、走破性と耐久性が問われる難コースが予定されています。

■三菱自動車「パイクスピーク」にEVで3度目の挑戦
https://clicccar.com/2014/06/09/257918/

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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